ホルムズ海峡をめぐる緊張が高まり、日本はかつての石油危機再来の懸念に直面している。エネルギー産業と経営史を専門とする国際大学の橘川武郎学長は、現政権の対応に警鐘を鳴らす。
高市政権の初動ミス
橘川氏は「高市早苗政権は最初にボタンを掛け違えた」と指摘する。石油製品の節約が求められる状況で、巨額補助金によるガソリン価格抑制に走ったことは、『これまで通り使っていいですよ』というメッセージに等しいという。このような対応は、危機意識を薄れさせ、必要な対策を打ち出す妨げになると述べている。
「正常性バイアス」の危険性
予期しない緊急事態に「今回は大丈夫」と思い込む心理を「正常性バイアス」と呼ぶ。橘川氏は、現政権の政策がこのバイアスを助長していると批判。過去の石油危機では、節約と備蓄が重要な教訓として残されたが、現在の対応はそれに反していると強調する。
橘川氏は、国際的な紛争が長期化すれば、日本経済への打撃は避けられないと警告。特に中東依存度の高い石油輸入構造を見直す必要性を訴える。
この記事は有料会員限定です。続きは994文字あります。有料会員になると、全文をお読みいただけます。



