福島第一原発3号機で超小型ドローン調査開始 炉心溶融内部の映像を3D化へ
福島第一3号機で超小型ドローン調査 炉内を3D映像化

福島第一原発3号機で超小型ドローンによる内部調査が本格始動

東京電力は2026年3月5日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器内において、超小型マイクロドローンを使用した本格的な調査作業を開始したことを明らかにしました。この調査は、2011年の事故で溶け落ちた核燃料デブリの内部状況を詳細に把握し、2037年度以降に予定されている大規模な取り出し作業の準備を進めることが目的です。

極限環境での調査手法

格納容器内部は放射線量が極めて高く、人間が直接近づくことが不可能な環境となっています。このため、東京電力は縦12センチ、横13センチ、高さ4センチという手のひらに載るサイズの超小型ドローン2台を導入。これらの機体を1日あたり約10分間ずつ飛行させ、約2週間かけて計21回の調査飛行を実施する計画です。

ドローンには先端にカメラが搭載されており、高放射線環境下でも安定した映像撮影が可能な設計となっています。初日は約8分間ずつの飛行を2回実施し、予定通りの動作を確認しました。

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デブリ取り出しに向けた具体的な調査内容

2011年の事故で溶け落ちた燃料デブリは、福島第一原発の1号機から3号機までを合わせて推計880トンにのぼるとされています。特に3号機では、原子炉の上部からデブリを落下させ、側面から回収するという独自の工法が検討されています。

今回のドローン調査では、以下の重要な項目について詳細なデータ収集を行います:

  • デブリ取り出し作業で使用予定の貫通孔の状態確認
  • 構造物の損傷や劣化状況の詳細な把握
  • 堆積物の有無とその分布の調査
  • 収集した映像データの3D化による立体モデルの作成

長期廃炉工程における位置付け

福島第一原発の廃炉作業は51年という長期スケジュールで進められており、3号機の燃料デブリ取り出しはその中でも特に困難な工程の一つと位置付けられています。今回の超小型ドローン調査は、その重要な前段階として実施されるもので、得られたデータは今後の工法設計や安全対策に直接反映される予定です。

東京電力関係者は「短いようでものすごく長い道のり」と廃炉作業の困難さを表現していますが、こうした先端技術を活用した調査の積み重ねが、着実な前進につながると期待されています。

調査で得られる詳細な映像データは、3Dモデルとして可視化され、技術者や研究者による分析が進められます。これにより、これまで直接観察が困難だった原子炉内部の実態が、より明確に把握できるようになる見込みです。

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