スポーツ界の顕彰、警察や消防、自衛隊へ横断的に拡大へ
スポーツ界の顕彰、警察や消防、自衛隊へ横断的に拡大へ

スポーツ界のさまざまな競技が、警察や消防、海上保安庁、自衛隊などで働く「現場の人たち」を対象とする顕彰の輪を広げようとしている。この第一歩として、マツダスタジアムで12日に行われたプロ野球の広島―DeNA戦の試合前に、広島市消防局の救急隊員4人が顕彰された。

カープのエースからメダル贈呈

カープのエース、森下暢仁投手から記念メダルを贈られると、盛大な拍手を浴びた。この日の入場観客数は3万人を超えていた。これほど多くの人からの喝采を受けられる環境は、スポーツイベントの会場以外に考えにくい。

イベントを主催したNPO法人「トップス広島」は県内のプロチームや実業団で構成され、サッカーのサンフレッチェ広島やバスケットボールの広島ドラゴンフライズの試合でも警察官らへの顕彰を予定する。さらに同様の計画は広島以外の地域や他競技のイベントでも進んでおり、顕彰の対象も海上保安官や自衛官に広がろうとしている。

米大リーグの催しが参考に

米大リーグには軍人への感謝を表す「アームド・フォーシズ・デー」や「ファーストレスポンダーズ(第一線対応者)ナイト」などの催しがあり、これらが参考となった。こうした広範な顕彰の推進には多くの競技のリーグが加盟する日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長が賛同しており、同会長は特に自衛官の顕彰に強いこだわりを持つ。

自衛官が、いわれなき中傷にさらされているからでもある。例えば参院決算委員会では立憲民主党議員が「豊かな子供は自衛隊とか(には)ならない」と述べた。秋田県議会では立民議員が「迷彩服を着た方がどんどん町を歩くようになれば観光にも影響する」と語った。

川淵会長は「国と国民を守り自立させてくれている彼らをもっと敬い、たたえるべきだ。それは警察官、消防官、海上保安官も同様だ。できれば君が代が厳かに流れる中で顕彰する場をつくりたい」と語っている。

将来の安全の担い手育成へ

試合会場という多くの観客の前で行われる顕彰は、悪しき誹謗や風説の払拭にも寄与するはずだ。そしてスタンドに陣取る少年少女のスポーツファンが彼らに憧れ、僕も、私も、と将来の安全の担い手を目指してくれれば最高である。