ロイター通信は22日、ホルムズ海峡の主要な代替ルートとなっていたサウジアラビアの原油パイプラインの稼働が再開したと報じた。停止していた紅海のヤンブー港からの原油輸出も、同日中に再開される見通しという。
パイプライン攻撃の影響と再開の経緯
サウジの東西を結ぶ長さ約1200キロのパイプラインは、ホルムズ海峡の封鎖以降、主要な油田があるペルシャ湾側からアラビア半島の反対側にあるヤンブー港へと原油を運び、日本を含むアジアなどへ輸出する大動脈となってきた。
だが、今月10日にドローン攻撃を受け、稼働を停止。原油価格が高騰するなど世界経済に影響が出ていた。サウジはこれまで地域の親イラン武装勢力によるものとみられる攻撃を受けてきたほか、隣国イエメンの武装組織フーシと戦闘状態にある。
全面再開までの見通しと原油市場への影響
ロイターが複数の関係者の話として伝えたところによると、稼働は部分的に始まったものの、全面再開には6~8週間かかる見通し。稼働停止の前は、世界の需要の4%に当たる日量400万バレルを輸送していた。22日遅くには、ヤンブー港から中国向けの原油の積み出しが行われる予定だという。
22日のニューヨーク商業取引所では、原油価格の指標となる「米国産WTI原油」の先物価格が、一時前日の終値より3%超下落し、1バレル=92ドル台をつけた。原油供給への不安が和らいだことなどを受け、約2週間ぶりの安値をつけた。
ただ、米国のトランプ大統領が国連総会の演説で、イランと11月の中間選挙後に合意すると述べるなどし、その後下げ幅は縮小した。終値は、前日より1.24%安い、94.59ドルだった。



