原発停止から40年、廃炉続くイタリア・ラティーナ原発 元職員が語る再導入への条件
廃炉続くラティーナ原発 元職員が再導入への条件語る

イタリア中部ラティーナにあるラティーナ原発は、1987年の国民投票を受けて運転を停止してから約40年が経過したが、廃炉作業はいまも続いている。イタリア議会は新たな原発建設に向けた法案を成立させ、長年続いた脱原発路線は大きな曲がり角を迎えた。

約40年続く廃炉作業と課題

ラティーナ原発は1963年にイタリアで初めて運転を開始した。首都ローマから南に約70キロ、海岸沿いの街に位置する。1987年の国民投票で停止が決まってから約40年が経過したが、廃炉作業は今も続いている。

技術的な難しさや放射性廃棄物の処分問題、許認可手続きの長期化など課題は多い。原発管理会社によると、原子炉の解体は放射性廃棄物を受け入れる処分場の整備後に始める計画だ。

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元職員が振り返る建設当時

「私が働き始めたころは、ここは何もない農地だった」と振り返るのは、原発建設が始まった1958年に勤務を始めた元職員のコッラード・ステファノーニさん(93)だ。放射線検査や環境モニタリングを担当し、定年まで勤めた。

第2次世界大戦後、工業化が進んだイタリア北部に比べ、中南部の発展は遅れていた。国は工業化政策の一環として、戦後の干拓事業で農地化したこの地域に原発や製薬工場を誘致したという。

ステファノーニさんは「私たちは国に貢献している」と当時を振り返る。イタリアは再び原発の活用に乗り出そうとしており、長年の脱原発路線からの転換が進む中、廃炉作業の経験が再導入への条件として問われている。

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