燃料ショック乗り切れ!2007年の原油高対策を振り返る「探訪」アーカイブ
燃料ショック乗り切れ!2007年の原油高対策を振り返る

天井知らずの原油高騰が家計を直撃していた2007年。ガソリンや灯油の店頭価格が過去最高値を更新し、食料品やビールなども値上げラッシュが続いた。特に長く厳しい冬を迎える寒冷地では暖房が本格化し、負担が一段と重くのしかかっていた。当時の産経新聞の連載「探訪」は、燃料ショックを乗り切るための対策に知恵を絞る最前線を取材した。

イカ釣り漁船の集魚灯をLEDに

青森県水産総合研究センターでは、イカ釣り漁船の集魚灯をLED(青色発光ダイオード)で対応できないか実験していた。電球に代わる150枚のLED板を試験船「海運丸」に装着したところ、消費電力は10分の1以下になり、主に発電に使われるガソリン代を4分の1程度に抑えられる計算だという。

灯油泥棒対策と薪ストーブの需要

北海道函館市で年金暮らしをする小田島孝さん(当時76歳)は「どんなに節約しても月に180リットルは使う。『灯油年金』を別にもらえないかね」と冗談を言いながらも、その表情は深刻だった。札幌市内で多発していた灯油泥棒対策のため、屋外の大型タンクに施錠する家庭も増えたという。

一方、函館市の金属加工会社「大和金属」は、店頭価格3000円~1万円の「ダルマ型薪ストーブ」を道内や東北のホームセンター向けに製造。今季は3年前に比べ4000個多い2万2000個が目標で、北斗市のホームセンター「ドリームサンワドー上磯店」では例年の5割増しとなる200個以上が売れていた。

灯油高に耐えられず薪ストーブ購入

「あまりの灯油高に耐えられず…」と薪ストーブを購入した会社員の林まささんは、火入れ式で近所の仲間が集まり、体の芯まで温まるやわらかな炎に自然と笑みがこぼれた。廃材は木材店で手に入るため、毎年15万円以上かかる灯油代はゼロ。ストーブの上で料理もできるのでガス代も節約できそうだという。