コスモ石油など5者、坂出市と廃食用油のSAF原料化で協定締結
コスモ石油など5者、坂出市と廃食用油SAF原料化で協定

コスモ石油、香川県坂出市、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの5者は9月30日、持続可能な航空燃料(SAF)の原料となる使用済み食用油の資源化促進を図るため、「持続可能な社会の構築に向けた廃食用油の資源化促進に係る連携及び協力に関する協定」を締結した。

同日、坂出市役所で協定締結式が行われ、有福哲二市長も参加した。廃食用油を国産SAF製造向けに提供する連携は、四国地方で初めての取り組みとなる。

家庭系廃食用油の回収を市内8カ所で開始

協定に基づき、坂出市は市内8カ所に廃食用油回収場所を新たに設置し、9月30日から市民からの回収を開始した。回収した油はレボインターナショナルが収集・運搬し、国内初のSAF大規模生産を行うSAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(大阪府堺市)へ運ばれ、国産SAFの原料として資源化される。

坂出市学校給食センターから排出される廃食用油については、2023年8月から国産SAF製造への提供を開始しており、2025年度は年間約4,500kgをSAF向けに活用している。

「Fry to Fly Project」への参画とゼロカーボンシティの推進

坂出市は、SAFで航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト「Fry to Fly Project」にも参画し、家庭などから回収した廃食用油をSAFへリサイクルする取り組みを進める。今後は回収場所の拡大や市民・事業者への周知・啓発に加え、SAFや資源循環、「ゼロカーボンシティ」に関する情報発信を行う。

協定の内容は、家庭系廃食用油の回収、廃食用油を用いたSAF等の製造、再資源化の情報発信、ゼロカーボンシティ推進に関する情報発信・普及啓発、脱炭素事業に関する多様なステークホルダーとの連携など。地域全体でゼロカーボンシティの実現をめざす。

国内初のSAF大規模生産プラントの概要

コスモ石油、日揮HD、レボインターナショナルは2020年から廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給までのサプライチェーン構築に向けた事業化検討を進め、2022年にSAFFAIRE SKY ENERGYを設立。2024年12月にコスモ石油堺製油所内でSAF製造装置の建設が完了し、2025年4月から供給を開始している。

供給するSAFは、国際的な認証制度であるISCC CORSIA認証とISCC EU認証を取得済みで、原料から供給まで国内で完結する国産SAFの提供体制が国際基準で認められている。