高市早苗首相(自民党総裁)の陣営が、2月の衆院選や2025年の党総裁選において、他の候補者を中傷する動画をSNSに投稿していたとする週刊文春の報道について、首相は22日、参院本会議で「事務所及び陣営としては、動画の作製や発信を第三者に依頼したこともない」と述べ、関与を全面的に否定した。
首相の答弁内容
この日行われた参院本会議で、立憲民主党の小沢雅仁氏の質問に答えた首相は、これまで自身の陣営による動画の作製や発信を否定していたが、新たに第三者への依頼も否定する形となった。また、週刊誌側を名誉毀損で訴える意向があるかとの質問に対しては、「公務を最優先する立場であり、訴訟にかかる負担を考慮して判断する」と述べ、今後の対応については明言を避けた。
動画作成に関与した男性の証言
この問題では、動画の作成に関わったとされる男性が18日、YouTubeの番組で、自らが動画を作成し拡散したことを認めている。男性は、首相の秘書とオンラインで会議を行ったと説明し、「秘書から具体的な指示があったわけではなく、私が主導して行った」と証言した。これに対し、首相は「秘書とそのような面会はない」と否定している。
今後の展開
首相はこれまで、陣営による中傷動画の作成や発信を一貫して否定してきたが、今回の第三者への依頼否定により、さらに疑惑の解明が求められることになる。野党側は引き続き追及を強める方針で、国会での論戦が続くとみられる。



