名古屋市東区で今月5日に発生した、スタンガンを所持した若者4人組による2件の強盗致傷事件について、グループメンバーが事件前に名古屋市近郊の防犯グッズ専門店で護身用のスタンガンを盗んだ疑いがあることが、捜査関係者への取材で明らかになった。複数のスタンガンを所持していたとみられ、愛知県警はそのうちのいずれかを事件に使用したとみて捜査を進めている。
逮捕された少年らの状況
県警少年課などは27日、東区の商業施設内で男子中学生2人から計1万円余りを奪い、さらにスタンガンで2人に軽いやけどを負わせたとして、強盗致傷の疑いで、いずれも名古屋市守山区に住む無職の少年(16)と男子中学生(14)を逮捕した。同課によると、無職の少年は黙秘している一方、男子中学生は容疑を認めている。
また、関与したとされる少年(13)と少女(12)の身柄も確保され、事情を聴いている。2人は14歳未満のため、刑事責任が問われない「触法少年」として扱われる。
防犯カメラが捉えた盗難の瞬間
捜査関係者によると、一連の事件の前、防犯グッズ専門店に設置された防犯カメラに、グループメンバーとみられる人物がスタンガンを盗む様子が映っていた。この映像が事件解明の重要な手がかりとなっている。
スタンガンは現在、18歳未満への販売を禁じた県青少年保護育成条例の「有害がん具」には指定されていない。そのため、県警は県に対して指定を働きかけていく方針だ。
グループの犯行の全容
グループは今月3日から5日にかけて、名古屋市内で発生した未遂事件を含む計5件の強盗や暴行事件に関与したとみられている。一部のメンバーは「欲しいものを買ったりしたかった。奪ったお金は山分けしていた」などと話しているという。
県警は9日、名古屋市名東区の商業施設内で男子中学生をナイフのようなもので脅したとして、強盗未遂の疑いで無職の少年を逮捕し、名古屋地検は27日、処分保留とした。



