フジテレビ系の国民的アニメ「サザエさん」において、イクラちゃんの初代声優を長年にわたり担当した桂玲子(かつら・れいこ)さんが、2月22日に誤嚥性肺炎のため逝去された。89歳であった。告別式は既に近親者のみで執り行われたことが明らかになった。
半世紀以上にわたる声優活動
桂玲子さんは、1971年から2025年までの実に54年間にわたり、イクラちゃんの声を演じ続けた。特に特徴的なのは、「ハーイ」「チャーン」「バブー」という三つの限られた言葉を、場面や感情に応じて巧みに使い分ける演技力であった。この独特の表現が、イクラちゃんの愛らしいキャラクターを形作り、多くの視聴者に親しまれる要因となった。
多彩な役柄への挑戦
桂さんは、イクラちゃんだけでなく、カツオの同級生であるかおりちゃんや、タラちゃんの友達のリカちゃんなど、複数の役も長年にわたって演じ続けた。これらのキャラクターを通じて、作品の世界観に深みと豊かさを加えることに貢献した。
本名は金内玲子であり、桂玲子として声優業に専念。その温かみのある声質と繊細な表現力は、アニメファンから高い評価を受けていた。今回の訃報は、多くのファンや関係者に深い悲しみをもたらしている。
「サザエさん」は、日本のテレビアニメ史上最も長く放映されている作品の一つであり、桂さんの演技はその歴史の一部を担ってきた。彼女の功績は、日本の声優界においても特筆すべきものとして記憶されるだろう。
