Y2Kを超える新潮流「Y3K」とは?XGやaespaに憧れる未来志向のファッションとカルチャー
Y2K超える新潮流「Y3K」とは?XGやaespaに憧れる未来志向

Y2Kの次に来る新潮流「Y3K」とは何か?

1990年代後半から2000年代初頭にかけて流行したファッションやカルチャーが「Y2K」として近年再流行していますが、さらにその先を行く「Y3K」という新しいワードが登場し、注目を集めています。Y3Kとは、西暦3000年代の未来をイメージした世界観を指します。Z世代に特化したマーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」の所長である長田麻衣さんは、2026年には宇宙を連想させるような未来感あふれるコンテンツに注目が高まると予想しています。

Y3Kの魅力とファッションの広がり

長田さんによれば、Y3Kというワードは数年前から存在しており、2023年に同社が行った「2024年に流行りそうなトレンド大賞」のファッション部門にもノミネートされていました。爆発的な人気が出るわけではありませんが、今年が山場になると考えられています。Y3Kの世界観をファッションで楽しむ人が多く、10代から20代の若者を中心に、シルバー素材やメタリック素材を用いた近未来を感じさせるアクセサリーが人気です。

長田さんは次のように説明します。「Z世代は、SNSに投稿する写真や動画の世界観にこだわりがある人が多いのですが、Y3Kのテイストは、ガーリー系でもストリート系でも、どんな系統の人も溶け込めるのが最大の魅力です。近未来をコンセプトとするアーティストグループの『XG』や『aespa』などの世界観に浸れて、推し活としても楽しめます。」

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宇宙をテーマにした人気スポットとレトロフューチャーコア

Y3Kの世界観を楽しめるものとして、世代を問わず人気があるのが「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」などのSFアニメや、惑星などをモチーフにした宇宙コンセプトカフェです。2024年11月にオープンした、VR(仮想現実)映像を使って宇宙旅行体験ができる娯楽施設「Space Travelium TeNQ」(東京都文京区)も、人気のお出かけスポットになっています。

さらに長田さんが注目するのは、レトロな要素と未来的な要素が融合した世界観「レトロフューチャーコア」です。「彩度の低い色と、球体、曲線などを使用した『レトロ×未来感』といった雰囲気のファッションにも注目が高まりそうです。レトロフューチャーコアらしさが表現された科学館や博物館などは、撮影ロケーションとしても注目されています。」と長田さんは語ります。

Y3KとY2Kの共存と今後の展望

Y3Kの流行によって他の流行が廃れるということはなく、Y2Kも並行して楽しまれていくと、長田さんは考えています。「今の時代においては、何か一つだけが爆発的な人気を呼ぶということはないでしょう。今後、Y3Kを楽しむ人は増えると思いますが、いろいろなファッション・カルチャーと共存しながら長く愛されていくのでは。」と話しています。

宇宙コンセプトバーで楽しむY3Kの世界観

Y3Kの世界観を楽しめるスポットの一つに、宇宙をテーマにしたバーがあります。東京・白金台にある「プラネタリウムBAR」では、プラネタリウムで約500万個の星を眺めながら、宇宙や星座にまつわるメニューが楽しめます。同店は、プラネタリウム好きのオーナーバーテンダー・白石洋介さんが、20年ほど前にオープンしたバーです。

利用客は、記念日のお祝いをするカップルや、アニメの推しキャラクターの誕生日のお祝いをする女性が多いそうです。同店では、記念日や誕生日の時間・場所を指定すれば、その日時の星空を再現してくれるといいます。「オープン当時の携帯電話では、店内の写真がきれいに撮れませんでしたが、今はスマホが進化し、フォトジェニックも楽しんでもらえるようになりました。」と白石さんは語ります。

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ドリンクメニューの中で特に人気なのは、惑星をイメージした球状の泡をグラスの上にのせた「プラネットカクテル」や、星座にまつわる神話や星の色などからイメージして作る「12星座カクテル」です。「アニメは『チ。―地球の運動について―』や『Dr. STONE』のファンが多い印象で、推しキャラクターの星座のカクテルなどを楽しんでいただいています。」と白石さんは説明します。

フードメニューの中には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のために開発されたという「宇宙食のカレー」もあります。宇宙空間にいる気分を味わえるだけでなく、宇宙飛行士の健康を考えた食事なので、たくさんの栄養素が含まれているというメリットもあるといいます。プラネタリウムBARのような、Y3Kの世界観を楽しめる飲食店も、SNSの普及によって進展した「食のエンタメ化」のシンボルの一つと言えるかもしれません。