連載:FOOD発見 最小にして無限の衣食住「スープはいのち」ひとさじのメッセージ
最小にして無限の衣食住「スープはいのち」ひとさじのメッセージ

スープに込められた無限の可能性

身近な食材を鍋で水とやわらかに煮る。世界中の人が、世代も時代も超えて食べてきた料理がスープです。そのひとさじに、どんなメッセージが見つかるのでしょうか。スープに衣食住のはじまりを探って表現する企画展「スープはいのち」が、デザインの発信地、東京・六本木で8月9日まで開かれています。

デザインを通して考えるスープの本質

2007年にデザイナーの三宅一生さんが創立した「21_21 DESIGN SIGHT(デザインサイト)」。デザインを通して日々の物事について考え、伝え合う場として活動してきました。第1回の企画展は「チョコレート」、東日本大震災の後には東北の食と住についての企画展を開くなど、さまざまな切り口で食にも光を当てています。そして、いま、スープです。

展示構成と見どころ

温かく、鍋の中でその土地の材料がおいしさを作り、口にした人をホッとさせる。そんなスープの存在を、時代や社会、生命の循環に重ねるように展示は構成されています。火をおこして土を焼いた器を作り、水を汲み、食材を集めて煮込む。そのプロセスそのものが、人間の営みの原点を示しています。

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会場では、土と紙で作った大屋根の下の食卓に、さまざまなスープの光景が展示されています。また、ISSEY MIYAKE+林響太朗+長尾智子による「色をまとい、色を味わう 身体を染める色と味」のスープとして、「ごぼうと黒豆のポタージュ」や「ビーツとシナモンの粗いポタージュ」など、五感で楽しめる作品も並びます。

スープは、最小限の衣食住を象徴する料理です。一滴のスープの中に、無限のメッセージが込められています。ぜひ会場で、その世界観を体感してください。

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