棋聖戦第5局を前に両棋士が震災遺構を訪問、仙台で対局へ
囲碁界の最高位を争う第50期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス)の第5局が、3月11日から仙台市の「青葉山公園 仙臺緑彩館」で開催される。対局を前に、一力遼棋聖(28)と芝野虎丸十段(26)は10日、東日本大震災の震災遺構である「荒浜小学校」を訪問した。
2勝2敗で並ぶ重要な対局
今シリーズは一力棋聖と芝野十段が2勝2敗で並んでおり、どちらが新棋聖となるか残り1勝をかけた重要な局面を迎えている。第5局は今期の行方を占う決定的な対局となる。
震災遺構で当時の状況を学ぶ
荒浜小学校は東日本大震災で約4・6メートルの津波が到達し、2階床上まで浸水した被災施設である。訪問した両棋士は、当時の校長だったガイドから説明を受け、津波で壊れた2階のフェンスなどを真剣な表情で見学した。
一力棋聖は「震災から15年の節目の日に仙台で対局を迎えるのは特別だと感じる」と語り、芝野十段は「できることは大きくはないかもしれないが、囲碁で元気づけられればうれしい」とそれぞれの思いを述べた。
対局前日の準備と前夜祭
両棋士は荒浜小学校訪問後、対局室となる和室「聴流庵」を確認し、市内のホテルで開催された前夜祭に出席した。前夜祭では黙とうが行われ、対局への心構えを新たにした。
第5局は3月11日午前9時から開始される予定で、囲碁ファンの注目が集まっている。仙台での対局は震災からの復興を背景に、特別な意味を持つものとなっている。



