震災から15年、仙台で棋聖戦第5局が開幕 一力遼棋聖と芝野虎丸十段が「絆」を胸に対局
囲碁界の最高位を争う第50期棋聖戦七番勝負の第5局が、2026年3月11日、仙台市内で始まりました。対局者は、一力遼棋聖(右)と挑戦者の芝野虎丸十段です。この日は、東日本大震災からちょうど15年を迎える特別な日であり、両棋士は対局前日に被災地を訪問し、深い思いを胸に抱えて盤前に臨みました。
震災遺構を訪問し黙とう 前夜祭で「絆」を再確認
対局前日の3月10日、一力遼棋聖と芝野虎丸十段は、仙台市の震災遺構である「荒浜小学校」を訪問しました。この施設は、2011年の大震災で大きな被害を受けた場所であり、両棋士は犠牲者への追悼の意を表すため、前夜祭で黙とうを行いました。この訪問を通じて、彼らは被災地との「絆」を強く感じ、対局への意気込みを新たにしたと伝えられています。
2勝2敗の接戦 棋聖戦第5局は重要な局面に
今シリーズは、これまでに2勝2敗で並ぶ緊迫した展開となっています。第5局は、七番勝負の行方を大きく左右する重要な一戦です。両棋士は、震災から15年という節目の日に、囲碁の技術だけでなく、被災地への思いや「絆」の重みを背負いながら、真剣勝負に挑んでいます。対局場では、静かな緊張感が漂い、一手一手に集中力が注がれています。
仙台での対局 地域とのつながりを強調
この対局が仙台市で開催されたことは、被災地復興へのメッセージとしても意義深いものです。囲碁ファンや地元住民からは、両棋士の訪問や黙とうに共感の声が寄せられており、スポーツを通じた地域との「絆」が再確認されています。棋聖戦は、単なる勝負を超え、社会的な役割も果たしていると言えるでしょう。
今後、第5局の結果がシリーズの流れを決定づけることから、囲碁界全体が注目しています。一力遼棋聖と芝野虎丸十段の熱戦は、震災の記憶と共に、多くの人々の心に刻まれることでしょう。



