日本将棋連盟に対し、妊娠や出産を理由に対局が不可能となった場合に事実上の不戦敗となる現行規定の見直しを求める要望書を提出していた福間香奈女流五冠(34)が2日、大阪市内で記者会見を開いた。連盟が設置した「公式戦番勝負対局規定検討委員会」の最終報告を受けてのもので、福間女流五冠は「今後、同じような経験をする女流棋士が現れないかという不安は完全には拭えない」と述べ、依然として懸念が残ることを明らかにした。
福間女流五冠とその代理人弁護士は、報告書の中で、妊娠や出産により対局できない場合でも、翌期の挑戦者決定戦から出場可能とする点について、「事実上、不戦敗となる状況に変わりはなく、今後も注視していく必要がある」と懸念を示した。一方で、女流棋士の妊娠や出産に関する相談窓口の設置や、洋装での対局、椅子を使用した対局を可能とする提案が盛り込まれたことについては、「大きな前進だ」と評価した。
福間女流五冠は、自身の経験を踏まえ、規定の抜本的な見直しを求めてきた。今回の報告は、連盟が女流棋士の働き方改革に取り組む一環として位置づけられているが、福間女流五冠は「まだ課題は多い」とし、引き続き改善を求めていく姿勢を示した。



