埼玉県の高校図書館司書が選ぶイチオシ本、動物言語学者のエッセーが首位に
埼玉県の高校図書館司書らが選定した「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2025」において、動物言語学者の鈴木俊貴さんによる科学エッセー「僕には鳥の言葉がわかる」(小学館)が第1位を獲得しました。この選考は、県内の高校図書館司書139人が参加し、2024年11月から2025年10月に出版された作品を対象に、おすすめ度に基づいて投票を行ったものです。
選考プロセスと結果の詳細
イチオシ本の選考では、例年「ベスト10」を決定していますが、今回は10位が同点で4作品あったため、8位までの発表となりました。この取り組みを実施した県高校図書館フェスティバル実行委員会は、「高校生にいろいろな本と出会ってほしい」との思いから、選考を進めています。委員会の長沼祥子さんは、「近年、高校生が本を手に取る機会が少なくなっている。イチオシ本をきっかけに、読書の面白さを知ってほしい」と強調し、読書推進への熱意を語りました。
受賞作品の内容と魅力
「僕には鳥の言葉がわかる」は、動物言語を専門とする著者が、シジュウカラの「言葉」に関する研究をまとめた科学エッセーです。本書では、鳥の鳴き声に文法が存在することや、研究の過程を鮮明に描いており、読者に新たな視点を提供しています。この作品は、高校生だけでなく、幅広い年齢層に興味深いテーマとして受け入れられています。
地域での展開と今後の展望
選出された作品を集めたフェアが、県内各地の書店や図書館で開催されており、作家のメッセージを載せたパンフレットも配布されています。例えば、さいたま市浦和区の書店では、22日に「イチオシ本」のコーナーが設置され、多くの来店者の注目を集めました。このような取り組みを通じて、高校生の読書離れに歯止めをかけ、地域全体で読書文化を育むことが期待されています。
埼玉県では、教育現場と地域が連携した読書推進活動が活発化しており、今回のイチオシ本選考はその一環として位置づけられています。今後も、高校生が多様な本と出会える機会を拡大し、読書の楽しさを伝えていく方針です。



