埼玉県立小児医療センターで抗がん剤事故 10代男性死亡、県が早期究明を要請
埼玉県立小児医療センターで抗がん剤事故 10代男性死亡 (13.03.2026)

埼玉県立小児医療センターで重大な医療事故 抗がん剤投与で10代男性死亡

埼玉県立小児医療センター(さいたま市中央区)において、抗がん剤の髄腔内注射を受けた10代の男性患者が死亡し、さらに10代と10歳未満の男性患者2名が重体となる深刻な医療事故が発生しました。この問題を受け、埼玉県保健医療部の縄田敬子部長は3月13日、県議会予算特別委員会において「事態を大変重く受け止めている」と表明し、運営主体である県立病院機構に対して原因の早期究明を強く要請しました。

県が機構に迅速な対応を要求 医療安全の徹底を指示

縄田部長は委員会での発言で、「機構に対して、一刻も早い原因究明、医療安全対策の徹底、そして同様の治療を受けている患者様への丁寧な説明に全力で取り組むよう求めました」と具体的な対応方針を説明しました。さらに、「県民から信頼され、安心して医療を受けていただける体制づくりに向けて、機構を積極的に支援していく」と述べ、県としての関与を明確にしました。

県保健医療政策課によりますと、県がこの問題を正式に把握したのは2月27日でした。これは、患者3名の髄液から本来使用されるべきではない抗がん剤「ビンクリスチン」が検出されてから2日後のことでした。センターでは昨年11月から抗がん剤の髄腔内注射を中止しており、同課の担当者は「医療安全や薬品管理体制の強化を図り、一刻も早く実態を解明して治療を再開できるよう、取り組みを促していきます」と語りました。

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センターの沿革と運営体制の変遷

埼玉県立小児医療センターは、1983年に旧岩槻市に開設され、2016年に現在地へ移転しました。2019年には当時の上田清司知事が県立4病院の地方独立行政法人化を表明し、2021年4月から県立病院機構が運営を引き継いでいます。この事故は、法人化後の運営体制下で発生した重大な医療安全事案として、関係者の注目を集めています。

今回の事故は、小児医療の専門機関において抗がん剤治療に関連した深刻な結果をもたらした点で、医療現場の安全管理の在り方に大きな疑問を投げかけています。県と県立病院機構は、原因究明と再発防止策の確立に全力を挙げる姿勢を示していますが、患者家族や地域社会からの信頼回復には、透明性の高い調査と具体的な改善策の実施が不可欠です。

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