太宰治の大宮での足跡たどる講演会 鴻巣の玉手さんが死の真相に迫る
太宰治の大宮足跡たどる講演会 鴻巣の玉手さんが死の真相に迫る

埼玉県鴻巣市の玉手洋一さん(64歳)は、作家・太宰治が亡くなる直前に滞在した大宮(現・さいたま市大宮区)での足跡を独自に調査しており、その成果を発表する講演会を6月13日に朝霞市の書店「CHIENOWA BASE(チエノワベース)」で開催する。玉手さんは「太宰の死と大宮での生活は大きく関わっている」と語り、収集した資料や関係者の証言を基に、死の真相に迫る内容となっている。

太宰治と大宮の関係

玉手さんの調査によると、太宰は1948年4月29日から5月12日までの2週間、東京都三鷹市の自宅を離れて大宮に滞在していた記録が残っている。静かな環境で執筆に集中するためであり、滞在中に代表作「人間失格」を書き上げたとされている。さらに、滞在から約1か月後の6月13日、太宰は玉川上水で愛人とともに入水自殺を遂げたが、その前日にも大宮を訪れていたことが判明している。

調査のきっかけと経緯

玉手さんが調査を始めたのは2008年ごろ。太宰の没後60年を機に、大宮との関係に関心を持ったという。図書館などで文献を徹底的に読み込み、大宮にいた頃の太宰を知る人物からも証言を集めた。調査のため、青森県にある太宰の出生地に約3か月間住み込んだ経験もある。

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調査結果を広く発信するため、玉手さんは「太宰が住んだ大宮」というホームページを開設し、全国各地で講演会を開催している。また、太宰が滞在した住宅の跡地や、よく足を運んだ氷川神社参道など、大宮のゆかりの場所を巡るツアーも企画している。

講演会の詳細

今回の講演会は「太宰が住んだ大宮 そして死の秘密」と題され、午後2時から4時まで開催される。参加費は千円で、定員が設けられている。会場には、玉手さんが収集した太宰の著作の初版本や、太宰が大宮で執筆に使用していたとされる机も展示される予定だ。

玉手さんは「大宮と太宰との関係は、県内でもあまり知られていない。どんな真実があったのか、この機会に伝えたい」と述べている。申し込みはチエノワベースのホームページから受け付けている。(加藤涼太郎)

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