宮内庁の黒田武一郎長官は14日の定例会見で、政府が4月29日に日本武道館で開催した「昭和100年記念式典」において、天皇陛下がおことばを述べる機会がなかったことについて、主催者である政府からの申し出に基づいた対応であったと説明した。
式典の目的と概要
昭和100年式典は、今年が昭和元年(1926年)から満100年となることを記念し、「激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致す機会」とすることを目的として開催された。式典には天皇、皇后両陛下が出席し、高市早苗首相ら三権の長があいさつを行ったが、両陛下によるおことばは設けられなかった。
両陛下の所感
宮内庁幹部は後日、式典に出席した両陛下の所感を公表。戦中・戦後の人々が経験した悲惨な体験や苦労を後世に伝えることの重要性に触れ、「平和を永続的に守っていくため、過去の歴史から謙虚に学び、深い反省とともに努力を続けることが大切」とのお気持ちであることを明らかにした。
政府対応の背景
式典の準備を担当した内閣府は、事前に宮内庁と協議し、天皇陛下のおことばの有無を含む式典の進行について調整を行っていた。黒田長官は「政府からの申し出に基づき、適切に対応した」と述べ、詳細な経緯については政府の見解を尊重する姿勢を示した。



