存続危機の神戸市室内オケに山田和樹さんがエール 街角コンサート開催
存続危機の神戸市室内オケに山田和樹さんがエール

神戸市から補助金を廃止する方針が示され、存続の危機に直面しているプロオーケストラ「神戸市室内管弦楽団」の有志が11日、神戸市中心部で無料の街角特別コンサートを開催した。団員たちは「上を向いて歩こう」などを演奏し、16日に迫る定期演奏会をアピールした。

世界的指揮者が急遽参加

ベルリン在住で欧州で活躍する指揮者の山田和樹さん(47)が急きょ参加。山田さんは過去に同楽団と共演した経験があり、苦境を知って自ら事務局にメールを送り、「支援のために何でもやる」と申し出ていたという。

約130人の聴衆を前に、山田さんの指揮で11人の団員が「愛のテーマ」などを演奏。その後、山田さんが電子ピアノの前に座り、ビバルディの「四季」などを旧居留地に響かせた。

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山田さんの熱いメッセージ

コンサート終了後、山田さんは取材に応じ、「緻密なアンサンブルでバロックから古典、現代に至るまで守備範囲の広い演奏を機能的にできるのがこのオケの魅力。今日は建物の外で聞いてくれた人たちもいて、その輪の中に入れることがうれしかった。シェアするという音楽の本来の喜びを味わえた」と語った。

さらに「神戸には市の運営する音楽ホールがあり、そこに楽団と合唱団(神戸市混声合唱団)があるという、世界でも類を見ない街だということをアピールしてほしい。ここでしかできないことを研ぎ澄ませ、上を向いていってほしい」と力強いエールを送った。

楽団の現状と課題

楽団は神戸市の外郭団体「神戸市民文化振興財団」が運営。市は2027年度を最後に、年間約8500万円の補助金を廃止する方針を示しており、楽団は定期演奏会の集客増などの改善策を求められている。

今回の街角コンサートは、楽団の存続に向けた活動の一環。団員たちは今後も様々な取り組みを通じて、市民の理解と支援を呼びかけていく方針だ。

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