高島平で自然と親しむ散歩道
東京都板橋区の北部に位置する高島平は、高度経済成長期に開発され、かつて「東洋一のマンモス団地」と呼ばれた高島平団地を中心に落ち着いた住宅街が広がっています。しかし、気軽に自然と親しめるスポットも点在しており、散策には最適なエリアです。
熱帯環境植物館:世界最大級の淡水エイに会える
都営三田線高島平駅から北へ歩くと、板橋区立熱帯環境植物館のモダンな外観が見えてきます。同館は隣接する清掃工場の余熱を利用して室温を管理し、東南アジアの熱帯雨林を再現。約700種の植物と、約150種の魚などを展示しています。
入館して地下に下りると、世界最大級の淡水エイで、同館のアイドルとして人気の「チャオ」が出迎えてくれます。穏やかな性格で、他の魚が近寄っても気にする様子はありません。全長2.7メートルの迫力ある体を観察窓越しに見ることができます。
植生ゾーンは、らせん状に続く通路が徐々に高くなる形で、海辺から高山帯へと続く熱帯の植物を観察できます。「生き物同士のつながりや多様性を体感しながら学んでほしい」と職員の小野寺知子さん。来館者には親子連れが目立ち、年間約16万人が訪れる人気スポットです。
荒川堤防からのパノラマと自然豊かな赤塚公園
植物館を出て北に歩き、荒川の堤防を上ると眼前にパノラマが広がります。対岸は埼玉県戸田市。河川敷には野球場や運動公園があり、開放的な空間で、人々が散歩やジョギングなどを思い思いに楽しんでいます。
南へと引き返し、巨大なマンション群を縫うように歩いて都立赤塚公園へ。古代、台地が河川によって削られて形成された崖の連なり「崖線」に沿うエリアに、東西2キロ以上にわたって整備された自然豊かな公園です。
遊歩道の南側には、さまざまな草木が生い茂る崖線が続き、新緑のまぶしさに心が癒やされます。この日は、斜面に通じる歩道に入ると、豊かな里山環境の象徴といわれるキンランの愛らしい花がそよ風に揺れていました。
アクセス情報
熱帯環境植物館は高島平駅から徒歩7分。月曜休館。入館料は大人360円。ぜひ足を運んでみてください。



