『豊臣兄弟!』第30話、三法師救出シーンに注目75.5%
『豊臣兄弟!』第30話、三法師救出シーンに注目75.5%

テレビ画面を注視していたかどうかが分かる視聴データを独自に取得・分析するREVISIOは、9日に放送されたNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(総合 毎週日曜20:00~ ほか)の第30話「清須会議」の視聴分析をまとめた。

最も注目されたシーンは三法師捜索

最も注目されたのは20時31~33分で、注目度75.5%。小一郎(仲野太賀)と4人の織田家宿老が、行方が分からなくなった三法師(清水伊織)を必死で捜索するシーンだ。

「すまぬ。三法師様がおられぬ」秀吉(池松壮亮)、柴田勝家(山口馬木也)、丹羽長秀(池田鉄洋)、池田恒興(堀井新太)の4人が膝を突き合わせていたところに小一郎が駆け込んできた。「何じゃと!?」「どういうことじゃ!?」皆に緊張が走る。小一郎によると、先日、織田信雄(山脇辰哉)が、三法師の世話役を務める侍女(森寧々)と接触しており、その侍女が三法師を連れ去ろうと企んでいたということだった。しかも信雄も姿を消していた。信雄と通じていた恒興ですら、信雄のやり方には怒りを隠せない様子だ。

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秀吉と勝家が協力し三法師を救出

城の番人によると、それらしき者は出入りしていないという。一同は城の中を探そうとするが、恒興は下手に騒ぎ立てると三法師の命に関わるため、5人だけで探すことを提案する。恒興の意見に従い、皆で城中の部屋や軒下を探すが、三法師の姿はどこにも見当たらない。やがて残るのは最後の一室となった。灯りを掲げた小一郎が先頭に立って部屋へ入る。「三法師様?」と呼びかけるが、返事はない。すると秀吉が部屋の隅でうずくまっている三法師を見つける。

「三法師様!」慌てて駆け寄る秀吉。次の瞬間「はっ!」物陰から侍女が短刀を振りかざし襲ってきた。勝家たちが応戦するが、その最中に侍女がぶつかり棚が次々に倒れる。うずくまる三法師が棚に押しつぶされそうになった。秀吉がとっさに覆いかぶさる。三法師をかばい身を固くする秀吉だったが、棚から2人を守ったのは勝家だった。そして、小一郎に追いつめられた侍女は観念し、短刀を己の首に当て自害した。

「かたじけのうござる。大事ござらぬか」秀吉が勝家に言葉をかける。「うぬを助けたわけではない。三法師様じゃ」「分かっておりまする」勝家はそれだけ言うと小一郎たちの方へ向かう。「自ら命を断ちおって…。愚かなことを」「これで信雄様は知らぬ存ぜぬというわけじゃな」後味の悪い形にはなったが、ひとまず事態は終息した。

小一郎と秀吉の計画が発覚

「誰ぞ、頼む!」「はっ」小一郎が呼びかけると加藤清正(伊藤絃)と福島正則(松崎優輝)が駆けつけてきた。「しかと、お守りせよ」秀吉が正則に三法師を預ける。小一郎が正則と目配せを交わすと、清正と正則はその場から去っていった。

このシーンは、三法師の危機に団結した織田家宿老に視聴者の注目が集まったと考えられる。

織田信長(小栗旬)死後の織田家の後継者を決めるための清須会議が開かれた。会議の前夜、それぞれの思惑が渦巻く中、秀吉は他の宿老を集め、織田信雄や織田信孝(結木滉星)ではなく、自分たちでかじ取りをしようと提案する。秀吉への敵がい心を隠さない勝家が秀吉と激しく対立する中、三法師が姿を消したという報せが小一郎からもたらされる。秀吉と勝家も三法師を探すという目的のために協力し、無事に刺客から三法師を救い出したが、勝家たちの思惑の外で、小一郎と秀吉の計画はすでに動き出していた。

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SNSの反応と近年の通説

SNSでは「小一郎と正則のアイコンタクトがあまりにも露骨すぎる」「秀吉が手段選ばなくなるとここまでコントロールできるのか」「手練れの武将とやり合うし、自死する覚悟も決まっている侍女すごいな」と一連の出来事に視聴者コメントが集まっている。

これまでの大河ドラマ等での清須会議は、信雄と信孝のどちらを後継者とするか話し合われていたところに、秀吉が三法師を推すという流れで描かれることがほとんどだった。しかし、実際は今作のように、本能寺の変の前からすでに織田家の家督を継いでいた織田信忠(小関裕太)の嫡男である三法師が正当な後継者であることは、宿老たちを含めた織田家家臣たちの共通認識であり、織田家の後継者ではなく、三法師の後見人を誰にするのかを決めるためのものであったというのが近年の通説となっている。

清洲会議の後、秀吉の発言力は大きくなるが、それは清洲会議における跡取りの問題よりも、領地再編による所領の増加が大きかったといわれている。