SEKAI NO OWARIが16日、東京・東京ドームでドームツアー『SEKAI NO OWARI DOME TOUR 2026「THE CINEMA」』の千秋楽公演を開催し、7月11日に大阪・京セラドーム大阪からスタートした全2会場4公演の全日程を完遂した。
15周年の節目に開催した大規模ツアー
同ツアーは、メジャーデビュー15周年を迎えたSEKAI NO OWARIが、その節目に開催したもの。2015年に神奈川・日産スタジアムで開催した『Twilight City』、2017年の初のドーム・スタジアムツアー『Tarkus』、2022年の初の4大都市ドームツアー『Du Gara Di Du』など、国内最大級の会場を舞台に数々の大規模公演を作り上げてきた同バンドの歴史に、新たな金字塔を打ち立てるツアーとなった。
ツアータイトルが示すとおり、“映画”をコンセプトに、音楽と映像が織りなす世界観を会場全体に展開。これまで数々のライブを作り上げてきたSEKAI NO OWARIならではの大規模なプロダクションで、幾重にも織り込まれた世界観と演出が来場者を物語の中へと引き込んだ。チケットは全公演ソールドアウトとなり、4公演で約18万人を動員した。
映画クオリティの映像とライブの融合
中でも象徴的な演出のひとつとなったのが、楽曲とショートフィルム、実際のライブパフォーマンスを融合させた仕掛け。京セラドーム大阪と東京ドームを“世界一大きな映画館”に見立て、巨大スクリーンに数々の映像を投影した。これまでSEKAI NO OWARIの数々のミュージックビデオを手がけ、今回のライブの総合演出を務めた池田大氏が自ら監督を担当。ライブのためだけに制作された、それぞれの楽曲に合わせたショートフィルムが演奏とともに巨大スクリーンに映し出され、SEKAI NO OWARIならではの世界観を映像で表現した。
また、「Habit」などライブパフォーマンスのみで構成されたパートでは、今回のライブのポイントとなったレッドカーペットを駆使。会場全体を演出に取り込み、ファンを熱狂させた。
「YOKOHAMA blues」と「Witch」の2曲では、フジテレビの村瀬健氏がプロデュースを担当。連続ドラマ『silent』『信長協奏曲』、Fukaseが俳優に初挑戦した映画『キャラクター』のプロデューサーでもある村瀬氏が、それぞれの楽曲の世界観をFukase主演による“ドラマ仕立てのショートムービー”として再構築した。池田監督と映画スタッフとのコラボレーションによる映像物語が巨大スクリーンいっぱいに映し出され、メンバーの演奏と重なり合うようにして観客を楽曲の世界へと引き込んだ。
「YOKOHAMA blues」では、Fukase演じるミュージシャンが高級車で夜景の中を走り抜ける“現在”と、横浜でデビューを目指していた売れないバンドマン時代の“過去”を交互に描いた。過去パートには、俳優の伊藤沙莉がかつての恋人役として出演。夢を追うバンドマンを本気で愛するがゆえに抱える苦しみやジレンマ、夢が叶っていくことで失っていく大切なものを目の当たりにして揺れ動く感情を、繊細な演技で描き出した。ライブ会場では、巨大スクリーンに伊藤の顔がアップで映し出された瞬間、大きなどよめきと歓声が上がった。
「Witch」では、Fukaseが、上司のハラスメントを受けながらもなすすべなく頭を下げ続ける会社員を演じ、唯一心を許せる存在である引きこもりの天才ハッカーの親友役として、俳優の岡山天音が登場。Fukaseと岡山という異色のバディが、昼間の憂さを晴らすかのように日常的にシステムのハッキングに興じる姿を描いたドラマパートから、物語は現実のライブ会場へと接続。楽曲の途中には、会場のライブシステムそのものがハッキングされたかのような演出が展開され、観客を驚かせた。
アリーナツアー2027の開催を発表
劇場映画クオリティの映像作品と、メンバーやダンサーによるライブパフォーマンスがシームレスにつながり、シンクロしていく演出が『THE CINEMA』の醍醐味となった。東京ドーム公演の模様は、10月31日午後9時30分からCS日テレプラスで独占放送される。
さらに、千秋楽公演のステージ上では、アリーナツアー『SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2027』の開催を発表。来年4月から全国11会場23公演を巡る。メジャーデビュー15周年イヤーを走り続けるSEKAI NO OWARIの今後にも注目が集まる。



