京都・東寺(教王護国寺)で7月13日、国宝「空海展」が開幕した。空海の生誕1250年を記念した特別展で、真言密教の教えや文化を伝える約100点の寺宝が公開されている。中でも、空海が唐から帰国後、弟子に宛てた直筆の書状(国宝)は初公開で、筆跡から彼の人間性が垣間見える貴重な資料だ。
初公開の書状、空海の肉声伝える
今回の目玉は、空海が最晩年に書いたとされる「風信帖」など、国宝の書状4点。特に、高野山の建立に関連する内容を含む書状は、空海の実務家としての一面を示す。書状は墨の濃淡が鮮明で、当時の筆使いを現代に伝える。東寺の担当者は「空海の息遣いを感じていただきたい」と話す。
曼荼羅や仏像、密教の世界を体感
展示は、真言密教の核心である「両界曼荼羅」の複製や、空海が請来した仏像のレプリカも並ぶ。特に、国宝の「五大尊像」のうち、不動明王像は迫力満点で、多くの来場者が足を止めていた。会場では、空海の生涯を追った映像も上映され、密教の教えを分かりやすく解説する。
9月24日まで、事前予約制を推奨
展覧会は9月24日まで開催。混雑緩和のため、日時指定の事前予約が推奨されている。入場料は一般1800円、大学生1200円、高校生800円。詳細は東寺の公式サイトで確認できる。空海の足跡をたどる貴重な機会となりそうだ。



