BTSに続け!エンタメ帝国「HYBE」の野望
韓国最大のエンターテインメント企業HYBEが、BTS依存からの脱却を進めている。2025年度の売上高は前期比17.4%増の2兆6498億ウォン(約1兆円)に達し、そのうちBTS所属レーベルの売上比率はわずか17%にとどまる。HYBEはマルチレーベル体制とプラットフォーム「Weverse」を軸に、グローバル展開を加速させている。
日本からデビューした&TEAMの快挙
HYBEの日本子会社HYBE LABELS JAPANからデビューした9人組グループ「&TEAM」は、2023年12月にリリースした1stアルバムがオリコン週間ランキングで1位を獲得。日本発のグローバルグループとして注目を集めている。
アメリカで花開いた「Kアプローチ」
HYBEは2021年にアメリカのレーベル「Ithaca Holdings」を買収し、現地アーティストの育成にも力を注ぐ。BTSの成功で培った「Kアプローチ」と呼ばれるファンダム形成手法を、グローバル規模で展開している。
ファンダムを可視化する「Weverse」
HYBEが運営するファンコミュニティプラットフォーム「Weverse」は、世界累計会員数が1000万人を突破。アーティストのライブ配信やグッズ販売、ファン同士の交流を可能にし、ファンダムの熱量を収益に結びつける仕組みを確立している。
2026年6月13日、BTSはデビュー13周年を迎え、韓国釜山アジアド主競技場でコンサートを開催。リーダーRMがファンにあいさつをすると、本名「キム・ナムジュン」コールが起こった。2022年から兵役に入っていたメンバーが全員そろっての記念日登場は4年ぶり。現在は34都市86公演のワールドツアー中で、チケット争奪戦やグッズ完売が続出し、「BTS経済圏」は活況を呈している。
HYBEは2020年に韓国株式市場に時価総額10兆ウォン(約1兆円)で上場。BTSの事務所として知られるが、現在はTOMORROW X TOGETHER、SEVENTEEN、NewJeansなど多様なレーベルを傘下に持ち、BTS依存度は大幅に低下している。今後の成長は、マルチレーベル戦略とWeverseによるファンダム経済の拡大にかかっている。



