ゆで太郎にかき揚げそばが定番な理由と無料トッピングの効果
ゆで太郎にかき揚げそばが定番な理由と無料トッピングの効果

そばチェーン「ゆで太郎」の池田智昭社長は、客の満足度が高い店の共通点について「利益よりも、お客様が自由に楽しめる体験を優先することだ」と語り、その仕組みとして薬味コーナーの設置を挙げる。ゆで太郎では、1日を通した売り上げを支える定番商品として「かき揚げそば」が重要な役割を果たしているという。

1日の売り上げを支える「かき揚げそば」

ゆで太郎の強みは、朝・昼・夜と1日を通して売り上げが立つことだ。立ち食いそばは本来、朝と昼の商売であり、町のそば屋は昼と夜が中心で夜は酒も提供する。ゆで太郎はその両方を組み合わせた業態で、朝食にも昼食にも夕食にも対応でき、店舗によっては深夜まで営業している。

池田社長によれば、九州の「資すけさんうどん」が最も近い存在で、ライバルというよりファンのような存在だという。ロードサイドにあり、家族でも一人でも利用でき、朝食から夕食まで幅広い需要を取り込む点が参考になっている。

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「定番」として選ばれる3つの理由

かき揚げはもともと立ち食いそば文化を代表する商品で、それを町のそば屋のスタイルにも取り入れた。派手な看板商品ではなく、単品ランキングでも常に1位ではないが、定番天ぷらとして圧倒的な存在だ。クーポンの対象にもなっている。

人気の理由は、価格が手頃でボリュームがあり、満足感が高いことだ。ラーメンにトッピングして食べる人もいるほど、多くの人に受け入れられている。ただし、ゆで太郎は意図的に「かき揚げそば」を売り込もうとは考えていない。

もりそば、かけそば、朝そば、そしてかき揚げそばの4つは、ゆで太郎の入口になる商品であり、今後値上げが必要になっても最後まで守りたい価格帯だとしている。一方で、980円の大海老天そばのような少し贅沢な商品も人気があり、ご飯を付けてしっかり食べたい人もいる。しかし、「今日は軽く済ませたい」「少し小腹を満たしたい」という時に選ばれる商品が必要であり、その役割を担っているのがかき揚げそばなのだ。

無料トッピングの思わぬ効果

ゆで太郎では、客の満足度を高めるための仕組みとして薬味コーナーを設置している。これは、利益よりもお客様が自由に楽しめる体験を優先するという考えに基づく。ハンバーガー屋をヒントにした「無料トッピング」には、客の満足度を高める思わぬ効果があるという。

「数量限定」にはすごい価値があり、「売り切れごめん」の覚悟で仕入れをすることで、「今日はまだ残っていた」という満足感を客に与えることができるとしている。

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