50代の姉妹旅が心地よく感じる理由とは――。漫画家の倉田真由美さん(未亡人)が、子育てを終えた妹と2人で旅行に出かけた。「誰と行くよりストレスがない」と語る、半世紀生きて知ったちょうどいい距離感を、漫画とともにつづる。
足尾銅山といろは坂、尾瀬へ
観光名所として人の手が入っている面白さがあり、教科書でしか知らなかった足尾銅山を見学。その後、宿のペンションゆきみちへ向かうが、有名なクネクネ山道「いろは坂」で妹の運転は大変そうだった。途中、茂みに猿や鹿を見つけることができ、気が紛れたという。
ペンションに着いたときは、二人ともかなりぐったり。移動が多いのは疲れる。予定では翌朝、尾瀬に向かうことになっている。
尾瀬は想像以上にハード
宿の女将さんによると、尾瀬散策は想像よりはるかにハードで、「湿原までに結構な山道があって、片道1時間以上かかります。どこで引き返すかによるけど、尾瀬をしっかり回るには6~7時間はかかりますよ」とのこと。妹も山道の認識は甘かったようで、「登山靴で来るべきだったね」と言いながら、広い和室の部屋に入った。
鹿の焼肉に感動、温泉も満喫
夕食は評判通りで、野菜の天ぷらや川魚の焼き魚など手作りのおかずが並び、特に鹿の焼肉が赤身なのに柔らかく、おいしくて感動。「今まで食べた鹿で一番おいしいかもしれません」という。温泉も浴槽は広くないが、妹と2人だけで入れ、泉質も柔らかく大満足だった。
畳に布団を敷いて早めに床についたが、日が落ちる頃から本降りになった雨がものすごい音を立てていて、なかなか寝つけない。滝のような雨音が収まらないまま、旅行初日の夜はふけていった。



