小樽市の中心街、裏静屋通りに位置する古民家が、新たな音楽と食の拠点として生まれ変わる。15日、ジャズバーと食堂、レンタルスペースを併設した「taroom(たるうむ)」がグランドオープンする。運営するのは、小樽商科大学のJAZZ研究会で活動していた札幌市在住の住出尊史さん(56)だ。
小樽への思いが転機に
住出さんは1993年に小樽商大を卒業後、20年以上を経て小樽を再訪した際、駅前の寂しさに衝撃を受けた。その後、地元の愛好家グループ「小樽JAZZ倶楽部」に参加するうちに、かつて人気ピザ店だった古民家が売りに出されていることを知り、2020年に購入した。
2階は自身のバンドの練習拠点として改装し、2023年からは音楽祭「音座なまらいぶin小樽」の会場として提供してきた。こうした活動を経て、小樽への貢献を強く望むようになった住出さんは、1階の改装にも着手した。
昼は食堂、夜はジャズバー
昼の部では、近隣にあった自然食の「まり食堂」が移転。夜の部は「JAZZ BAR弦灯」として、住出さんや仲間、ゲストによる生演奏を提供する。今年5月には長年勤めた製薬会社を早期退職し、退職金とクラウドファンディングで集めた資金を改装に充てた。
店内のドアやカウンターには、地元の老舗木材メーカー「新宮商行」の製品を使用。コーヒーは、学生時代に札幌の老舗喫茶店で一緒にアルバイトした友人が社長を務める「徳光珈琲」のスペシャルブレンドを提供する。
施設名に込めた願い
施設名の「taroom」は「小樽」と「部屋(ルーム)」を組み合わせた造語。住出さんは「店でいろんな人がつながり、小樽に少しでもにぎわいが戻ってくれればうれしい」と期待を寄せる。
席数はテーブル席とカウンターで15席。まり食堂は正午~午後3時と午後4~7時営業、日・月・火曜定休。弦灯は午後7~11時営業、日曜定休(不定休あり)。問い合わせは、まり食堂(070-4081-5147)、弦灯・レンタルスペース(070-8424-2307)へ。



