1980年代の中国鉄道、未知の世界を撮影 旧満州の超特急やシルクロードの列車
1980年代の中国鉄道、未知の世界を撮影 旧満州やシルクロード

鉄道写真家の南正時氏が、1980年代に中国の鉄道を撮影した際の体験を振り返る。未知の世界だった中国の鉄道は、旧満州の「超特急」機関車やシルクロードを行く列車など、興味深い被写体に満ちていた。

シルクロード特急の旅

列車は上海から南京、西安などを経てシルクロードへと向かった。窓が開かないことが撮影に不向きで最初はやや不満だったが、一般乗客が乗る隣の「硬座車」は窓が開くので、時折移動して写真を撮れることになった。

車窓風景は赤土の丘陵地帯から砂漠へと変化。灼熱の砂漠地帯に入ると、エアコン付き客車のありがたさをしみじみと感じたという。

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灼熱地帯での撮影

筆者はほとんどの時間を硬座車で過ごし、一般乗客と交流しつつ窓を開けて砂漠地帯を行く列車の車窓風景を撮影した。灼熱の熱波と汗、砂ぼこりで体は汚れ放題だったが、シャワーはなく、洗面台にためた冷たい水をシャワー代わりにかぶってさっぱりしたのを覚えている。

3泊4日の旅を終えてウルムチに到着後、バスで砂漠地帯に戻り列車を地上から撮影した。バスから半袖で外に出た筆者に、現地のガイドが「南さん、それでは死んでしまいます」と警告。灼熱の乾燥地帯では半袖だとあっという間に汗が蒸発して脱水症状になるという。大自然のすさまじさを感じる出来事だった。

撮影秘話と次回予告

中国を代表する蒸気機関車だった「前進型」や、砂漠地帯を走る「建設型」蒸気機関車の引く貨物列車など、貴重な写真が紹介されている。次ページでは「写真撮影厳禁の路線も」と題して、さらに詳細な撮影エピソードが語られる。

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