ライフ「サッカーファンは知ってた」「あのDAZNが謝るとは…」次々“燃料投下”で大炎上する『DAZN』が、これまで許されていたワケ
7分で読める 公開日時:2026/06/16 13:25
スポーツファンの間では、「DAZN」の評判はすでに知られていたようだが……(画像:DAZN Japan公式X @DAZN_JPNより) 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
次々と「燃料投下」で、批判は収束せず
FIFAワールドカップ2026が6月11日に開幕し、15日の早朝(ともに日本時間)には日本代表が強豪オランダと対戦、2対2で引き分け、勝ち点1を獲得した。日本中が盛り上がりを見せる中、今回のW杯全104試合を配信するスポーツ動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」に批判が殺到し、なかなか収束しない状況に置かれている。なぜ、DAZNは炎上したのか?謝罪しても批判は収まらないのか?この問題の本質を改めて考えてみたい。
これまでもトラブルは起こっていたが…なぜいま大炎上?
発端となったのは、DAZNが今回のW杯をきっかけに販売したサッカー視聴特化型のプラン「DAZN Soccer」だ。同サービスの広告では「月々980円」や「初回3カ月980円」といった文言が大きく表示されていた。そのため、多くの利用者は「月額980円で視聴できるプラン」と受け取った。
視聴プランを選択する際、「年間プラン」とはわかりにくい表示になっている(よく見ると左上に記載)。元はさらに「年間プラン」の文字すらなかったという報告が相次いでいた(画像:DAZN公式サイトより)
しかし実際は異なっていた、このプランは年間契約が前提で、4カ月目以降は月額2600円が発生し、途中解約もできないルールとなっていた。つまり、総額2万6340円を支払うことになる。このため、SNSでは「980円で見られると思った」「誤解を招く表示だ」「悪質すぎる」といった批判が相次いだのだった。
「サブスク」のビジネスモデルと売り文句の乖離
DAZNの料金提示は「ダークパターン」的な手法として批判されている。いわゆる「サブスクリプション」のビジネスモデルは、利用者が手軽に始められ、いつでもやめられることが魅力の一つだが、今回のプランは年間契約で途中解約不可という、その魅力とは真逆の内容だった。広告では「月々980円」と強調しながら、実際には年間で2万6340円もの支払いが必要となる。この乖離が、多くのユーザーの不信感を招いた。
叩かれすぎている感もあるが…
一方で、DAZNはこれまでも配信トラブルや料金改定などで度々批判を受けてきた。しかし、今回のW杯という国民的イベントを前に、多くの新規ユーザーが誤解したことで、批判がこれまで以上に拡大した。謝罪文を発表したものの、SNS上では「謝罪が遅い」「説明が不十分」とさらなる批判が続いている。スポーツファンの間では「DAZNのこうした手法は今に始まったことではない」という声もあり、同社への不信感は根強い。



