イオンタウン大田の今井書店、売上目標上方修正し好調
今井書店大田店、売上目標を上方修正し好調

大田市のショッピングセンター「イオンタウン大田」(長久町)で6月24日にオープンした今井書店大田店が好調だ。大田市は2年間にわたって書店が一つもなかった「無書店自治体」を解消。開店から2か月近く経過する中、市は「想定より良い結果が出ている」とし、今井書店も開店1か月までの売り上げ目標を当初の1.5倍に上方修正して達成し、2か月までについても1.25倍に引き上げた。

無書店状態からの復活

大田市では2024年3月に唯一の書店が、営業不振のために閉店した。無書店状態が長引けば、まちづくりにも影響があるとして、市は書店誘致のため、開設準備金や店舗の賃貸料など10年間で最大5500万円を助成する制度を創設。公募を経て今井書店が進出した。

工夫が奏功

大田店では地域住民が親しみやすいように郷土本のコーナーや、市ゆかりの読書インフルエンサーのふうねさんらがおすすめする本の紹介コーナーを設けるなど工夫を凝らした。中でも、作家のサイン本フェアが奏功したことで文庫や文芸が売り上げの上位を占め、児童書も予想以上の人気だという。

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店のカラーを打ち出したことで、本屋がなかった時期に、ネットで購入していた人たちが、実際の店舗に足を運ぶ材料になっているのが売り上げに結びついているとみられる。

今後の展望

客がレジ前に長蛇の列を作る開店当初の混雑は落ち着いたが、今もショッピングセンターの買い物客が混み合う昼前後や夕方が来店客のピークという。

市民から「書店が出来てうれしい」と声を掛けられることもあり、今井書店大田店の内藤圭祐店長は「次に来た時も新しい発見があるように、新しい企画の売り場を更新し続けたい」と意気込む。

好調な滑り出しを受け、今井書店と連携を深める市は、市民が本と親しめる機会を創出するため、作家を招いた催しを検討している。楫野弘和市長は「我々が想定していたより、現時点で良い結果が出ている。本屋でしか出会えない本もある。地元で本を買える環境をつくることができたことを、改めてうれしく思う」と話している。

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