山口県岩国市の中心市街地・麻里布地区で9月12日、世代や国籍、踊りのジャンルを超え、みんなが一つの輪になってつながる新しい盆踊り「BONいわくに」が開催される。同地区での盆踊りは約20年ぶりといい、市民有志でつくる実行委員会の代表・渡辺文子さん(44)が準備を進めている。
約20年ぶりの盆踊り復活
人口減や町内会の高齢化、地域のつながりの希薄化などで、各地でなくなりつつある盆踊り。岩国市の中心市街地でも長らく途絶えていたが、今回の開催で約20年ぶりに復活する。
渡辺さんは「若い世代と地域の方々が一緒につくる交流の場であり、岩国の文化を未来へつなぐ“はじめの一歩”だと思って取り組んでいます」と開催の意義を語る。
盆踊りの魅力に目覚めたきっかけ
渡辺さんが盆踊りの魅力に気づいたのは、10年ほど前、首都圏で会社員をしていた頃。友人に何度も誘われ参加してみると、見よう見まねで踊れた。当初の気恥ずかしさは消え、みんなで踊る楽しさを実感し、各地の大会に参加するようになった。
2024年、夫の仕事の関係で首都圏と岩国の2拠点生活を始め、通りすがりにあいさつしてくれる小中学生、人の優しさ、岩国弁の温かさ、豊かな自然が気に入り、昨年移住した。現在はヨガインストラクターをしている。
企画の始まりと挫折
今回の企画は、異業種交流会的なコミュニティーで知り合った友人に「盆踊りをやりたいんだよね」と打ち明けたところから始まった。しかし、資金や担い手の人集めもうまくいかず、一度は断念。厳しい言葉も浴び、「自分は岩国のことを何も知らない」と痛感した。
それでも諦めず、準備に向けて日々市内を駆け回る渡辺さん。新しい盆踊りが、地域の未来につながる一歩となるか注目される。



