上方落語の常設寄席「天満天神繁昌亭(はんじょうてい)」(大阪市北区)が9月15日に開場20周年を迎えるのを記念し、9月15~23日に繁昌亭で特別公演が開かれる。総合プロデューサーを務める上方落語協会最高顧問の桂文枝は「もう一度、開場の時の活気を取り戻したい」と意気込み、「どうすれば繁昌亭や上方落語がもっと活気付くのかを考えてほしい」と後進たちに発破をかけた。
繁昌亭の歴史と20周年への思い
繁昌亭は2006年、当時の協会会長だった文枝が旗を振り、地元商店街や隣接する大阪天満宮などの協力を得て開場した。大阪に落語の定席が復活したのは約60年ぶりのことだった。
20周年記念特別公演の記者会見で現会長の笑福亭仁智は、出番順にふさわしいネタ選びやパフォーマンスが求められる寄席という環境が「非常に勉強になった」として、「以前よりも中堅が充実し、若手の成長も早い」と手応えを語った。
文枝が語る課題と期待
一方で、文枝は「20年間でもっともっと(突出した落語家が)出てくると期待していたんですが、なかなか思うように行かない」と本音を吐露。「みんなが仲良くやりすぎて、人に負けないぐらい笑いを取って人気者になりたいという強い気持ちがあまりない」と指摘し、「打ち上げのことではなく、どうすれば皆さんに感動してもらえるかを考えて、切磋琢磨(せっさたくま)してほしい。これからの20年は、たくさんの人気者に出てきていただきたい」と期待を込めた。
特別公演の詳細
20周年記念特別公演は各日とも午後1時30分開演で、2度の休憩を挟んで午後6時10分終演予定。各日14人の高座や手品、漫才が披露され、文枝、桂南光、桂文珍、桂米団治らがトリを務める。全席指定で、一般は前売り3千円、当日3500円。障害がある人・高校生・大学生は前売り当日とも2800円。小中学生は同2500円。15~19日の公演はすでに完売している。
9月14日午前10時からは文枝らが人力車に乗って天神橋筋商店街などをパレード行進する「お練り」もある。
特別公演の詳細は繁昌亭ホームページで。問い合わせは繁昌亭(06・6352・4874)。



