日光・霧降高原に遊覧ヘリポート整備計画が進行、6月運航開始へ
日光市所野の霧降高原において、遊覧ヘリコプターの離着陸場(ヘリポート)を整備する計画が着実に進められています。地元の地権者組織「所野共有者」が、ヘリ運航会社「ヘリサービス」や旅行会社「東武トップツアーズ」と連携し、この地域を「空の駅」として定着させ、観光振興と地域活性化を図る構想が具体化しています。早ければ6月にも運航が開始される見込みで、奥日光・中禅寺湖や尾瀬国立公園を巡る遊覧フライトが提供される予定です。
ヘリポート整備の背景と計画概要
ヘリポートは、霧降高原キスゲ平園地近くの公共駐車場跡地に整備されます。地権者が日光市に貸与していた広さ8550平方メートルの共有地が今月末で返還されることに伴い、新たな土地の有効活用策として遊覧ヘリの拠点整備が浮上しました。関係者は19日に日光市内で会議を開き、ヘリポート整備に向けた国や関係機関との協議、ゲートや待合室、駐車場といった付帯設備、遊覧コースや料金などについて詳細な検討を行いました。
ヘリサービスと東武トップツアーズは、いずれも遊覧ヘリ運航やツアー企画の実績があり、この計画に強い意欲を示しています。関係者は「日光エリアの空からの眺めは最大の観光資源であり、大型連休や紅葉シーズンでも渋滞に巻き込まれず、美しい景色や紅葉を楽しめる魅力がある」と強調。また、「東武やJRの日光駅から近い立地を活かし、富裕層以外の観光客の需要も見込めるため、地域の活性化に貢献したい」と述べています。
遊覧コースと運航スケジュール
遊覧ヘリには乗客3~4人乗りの機種が使用され、ヘリポートを発着点とした二つの主要コースが提案されています。一つは男体山や中禅寺湖などを巡る約15分のコース、もう一つは栃木、群馬、福島、新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園を巡る約30分のコースです。運航開始は、霧降高原でニッコウキスゲが見頃を迎える6月を予定しており、季節の自然美を空から楽しむ体験が提供されます。
「所野共有者」の代表、吉新旦夫氏は会議後、「霧降高原に観光客らを呼び込み、日光市全体の観光振興にも結び付くと思う」と意欲を語り、計画への期待を表明しました。この取り組みは、地域資源を活用した新たな観光モデルとして注目を集めており、今後の進展が期待されます。



