郡山地方広域消防組合が発表した報告によると、昨年4月から9月までの期間中、同組合の管轄区域において熱中症によって救急搬送された患者数は305人に達した。このうち、実に156人が屋内で症状を発症しており、これは過去5年間で最多の記録となった。一方、屋外での発症は149人であった。
年齢別の傾向と高齢者のリスク
年齢層別に分析すると、85歳以上の高齢者は47人が搬送され、そのうち約8割にあたる38人が屋内で発症していた。75歳から84歳の世代でも、搬送された67人中43人が屋内での発症であった。これに対し、10代や40代の世代では、部活動中や屋外での業務中に発症するケースが多く見られた。
高齢者が屋内で熱中症になりやすい理由
同消防組合の見解によれば、若い世代と比較して高齢者は発汗量が少なく、暑さを感じにくい傾向があるため、屋内でも熱中症のリスクが高まるとされる。また、持病や服用中の薬の副作用により、喉の渇きを自覚しにくくなる症状が現れる人もおり、水分補給のタイミングや量の調整が困難になるという。
予防対策の重要性
同消防組合は、熱中症予防のためには、毎日軽く汗をかく程度の運動を続けて暑さに体を慣らす「暑熱順化」が重要だと強調している。さらに、こまめな水分と塩分の補給、エアコンや扇風機の活用による通風の確保など、具体的な対策を呼びかけている。



