棋聖戦第4局、日光二荒山神社で必勝祈願 世界遺産「二社一寺」を3年で巡る
第50期棋聖戦七番勝負第4局を前に、一力棋聖と芝野十段が日光二荒山神社を訪れ、正式参拝を行いました。この参拝は、3年連続で日光で開催される棋聖戦の伝統的な行事の一環として実施され、世界遺産「日光の社寺」を構成する「二社一寺」を全て巡る節目となりました。
雨模様の中での厳粛な参拝
一行は東武日光駅で熱心なファンに出迎えられた後、日光二荒山神社へ向かいました。当初は国重要文化財の「神橋」での神事が予定されていましたが、あいにくの雨のため中止となり、代わりに神社到着後すぐに正式参拝が行われました。雨に煙る社殿は、静寂に包まれた厳かな雰囲気を醸し出していました。
必勝祈願と神楽の響き
本社に案内された両対局者は、神職によるお祓いを受け、玉串を奉納しました。その後、「八乙女」と呼ばれる巫女による神楽が披露され、神楽鈴の音が社殿に響き渡りました。一力棋聖は「貴重な機会を与えてもらって、感謝しています」と語り、芝野十段は「普段は入らない場所で、静かな気持ちになれました」と、対局前の緊張を和らげる様子を見せました。
3年連続の日光開催と世界遺産巡り
棋聖戦七番勝負は2024年に日光東照宮、2025年に日光山輪王寺を訪れており、今年の日光二荒山神社参拝で、世界遺産「日光の社寺」の「二社一寺」を全て巡ることに成功しました。神社の中麿輝美宮司は「対局を前に参拝いただき、ありがたい限りです。素晴らしい対局を期待しています」と述べ、両棋士への期待を寄せました。
この参拝は、将棋界の伝統と地域文化が融合する貴重な機会となり、対局に向けた精神的な準備として重要な役割を果たしています。両棋士は静寂の中で心を整え、今後の熱戦に臨む姿勢を示しました。



