五島市の砂岩泥岩互層が長崎県天然記念物に指定、2000万年前の地層が語る日本海形成前の歴史
五島市の地層が県天然記念物に、2000万年前の歴史を伝える (21.03.2026)

五島市の砂岩泥岩互層が長崎県天然記念物に指定、2000万年前の地層が語る日本海形成前の歴史

長崎県教育委員会は、同県五島市玉之浦町に位置する「島山島西海岸の砂岩泥岩互層」を県天然記念物に指定しました。この指定により、県指定文化財は合計401件となりました。指定は3月16日付で行われ、地質学的に貴重な証拠として高く評価されています。

2000万年前~1600万年前の地層「五島層群」の一部

この砂岩泥岩互層は、約2000万年前から1600万年前にかけて、ユーラシア大陸の東端で堆積した「五島層群」と呼ばれる地層の一部です。五島層群の中でも、湖や小さな川によって形成された「中部層」に分類されます。白い層は川が流れ込む場所で堆積した砂の層、黒い層は川の周辺の湿地にたまった泥の層で、周辺の河川から湖に土砂が長い時間をかけて堆積したことが示されています。

島山島西海岸の断崖に広がる規則的な地層

島山島は五島列島・福江島の西端に位置し、その西海岸は高さ約100メートルの断崖が続いています。ここでは、白色と黒色の地層が規則正しく重なる様子が南北約2.5キロにわたって観察できます。この地層は、地質学的に非常に貴重で、地層の上下方向と横方向の変化が同時に読み取れる特徴を持っています。これにより、日本海が形成される以前の日本列島の姿を伝える証拠として、学術的に重要な価値があると評価されました。

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ジオパークの見所としてのPR強化へ

島山島西海岸は、日本ジオパークに認定されている「五島列島(下五島エリア)ジオパーク」の見所の一つです。五島市文化観光課の担当者は、「今回の指定を弾みに、ジオパークのPRに力を入れていきたい」と話しています。この天然記念物指定は、地域の観光資源としての価値を高め、地質学的遺産の保護と活用を促進することが期待されています。

この砂岩泥岩互層は、長い年月をかけて形成された自然の記録であり、日本の地質史を理解する上で欠かせない要素です。今後、教育や研究、観光を通じて、その重要性が広く認識されることが見込まれます。

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