藤原宮跡資料室が全面リニューアル 最新調査成果を分かりやすく展示
奈良県橿原市木之本町にある奈良文化財研究所(奈文研)の藤原宮跡資料室が、展示内容を大幅に刷新してリニューアルオープンしました。7世紀後半に日本初の本格的な都として造営された藤原京の中枢部、藤原宮跡(特別史跡)の最新調査成果を、遺物や模型、パネルなど約490点の展示品で分かりやすく解説しています。
実物大の大極殿復元CGなど新たな展示内容
今回のリニューアルでは、特に宮殿中枢部の大極殿院と朝堂院に焦点を当てた展示が充実しています。実物大の大極殿の復元CGをはじめ、飛鳥・藤原地域で出土した代表的な瓦と土器を一堂に集め、当時の宮都の様子を具体的にイメージできるよう工夫されています。
展示パネル36点はすべて全面改訂され、展示室内のレイアウトも再構成。新たな展示コンセプトは、①藤原宮跡の価値を分かりやすく伝える、②奈文研の研究の重要性を感じてもらうという2点に基づいています。
世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産
藤原宮跡は、橿原市や明日香村などが7月の世界遺産登録を目指している「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産のひとつです。奈文研はこのタイミングに合わせ、資料室の全面的な改修を実施しました。戦前から始まった藤原宮跡の発掘調査は、戦局の悪化で中断した後、1966年に県教育委員会の手で再開され、69年から奈良国立文化財研究所(現・奈良文化財研究所)に引き継がれています。
資料室は1989年6月、調査成果を発信するために藤原宮跡の近くに設置されました。今回のリニューアルにより、より多くの来場者に飛鳥時代の宮都の歴史的意義と、継続的な研究の重要性を伝える場として生まれ変わりました。



