太田空襲で犠牲の朝鮮人労働者を追悼 群馬で慰霊式開催
太平洋戦争末期の1945年2月、現在の群馬県太田市で163人が亡くなった「太田空襲」などで犠牲となった朝鮮人労働者11人の慰霊式が18日、同市の金龍寺で開かれました。市民団体「金龍寺慰霊式を開催する会」が主催し、約40人の参列者が集まりました。
慰霊碑の前で静かに手を合わせる参列者
参加者たちは犠牲者をしのび、金龍寺内に建立された朝鮮人労働者の慰霊碑の前で静かに手を合わせました。戦時中の記憶を風化させないための重要な機会となりました。
次世代への記憶継承を呼びかけ
同団体の共同代表を務める朴順梨さん(53)は式典であいさつし、「戦時中に何があったのか、なぜこの慰霊碑が建立されたのかを、皆さんで次の世代に確実に語り継いでいきましょう」と訴えました。歴史的事実の継承が平和構築に不可欠であることを強調しました。
戦争の犠牲から平和の尊さを再認識
栃木県足利市から参加した無職の西巻哲男さん(76)は、「現在もイランなど世界中で戦争が続いていますが、戦時中の犠牲者を供養することで、平和の尊さを改めて深く認識しました」と感想を語りました。歴史的追悼が現代の平和意識を高める意義について言及しました。
太田空襲は1945年2月10日未明に発生し、太田市街地を中心に大きな被害をもたらしました。この空襲では多くの一般市民が犠牲となり、その中には強制連行や徴用によって日本に来ていた朝鮮人労働者も含まれていました。今回の慰霊式は、そうした歴史的犠牲に光を当て、多文化共生と平和の重要性を考える貴重な機会となりました。



