帝政ロシアを巨大タコに描いた風刺画、坂の上の雲ミュージアムで展示 力による現状変更を表現
帝政ロシアを巨大タコに描いた風刺画、坂の上の雲ミュージアムで展示

帝政ロシアを巨大タコに描いた風刺画、坂の上の雲ミュージアムで展示

松山市の坂の上の雲ミュージアムでは、現在、日露戦争当時の風刺画「滑稽欧亜外交地図」が展示されています。この作品は、帝政ロシアを巨大なタコに見立て、世界中で領土拡大を目指す様子を描いており、力のない弱小国が次々と餌食になる歴史の現実を鮮明に示しています。

企画展「『坂の上の雲』にみる明治のインテリジェンス」の展示品

この風刺画は、企画展「『坂の上の雲』にみる明治のインテリジェンス」の一部として展示されており、来年1月3日まで公開されています。作品は縦48センチ、横64センチのサイズで、慶応義塾の学生が考案し、1904年に発行されました。

帝国主義時代、ロシアは不凍港を求めて南下政策をとり、各国と衝突を繰り返しました。風刺画では、8本の触手の一つが清国の腕に絡みつき、満州(中国東北部)を経て、日露戦争の激戦地となった遼東半島に向かっています。朝鮮国(大韓帝国)は背を向け、軍備増強を進める日本は銃や大砲で対抗する姿が描かれています。

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さらに、触手はチベットや英国領インド、ペルシャ(現イラン)、トルコ、クリミア半島(ウクライナ南部)にも伸びており、ドイツは押し返そうと躍起になっています。ロシアに自治権を奪われたポーランドやフィンランドは「しゃれこうべ」で表現され、力による一方的な現状変更が当時から行われていたことがわかります。

国際情勢を風刺した地図の背景

同ミュージアムの西松陽介学芸員は、「当時、国際情勢を風刺した地図はたくさんありました。展示品にはヨーロッパだけを描いた原図もあり、それをベースにアジアの部分を書き加えたそうです」と説明しています。この風刺画は、歴史的な視点から、力の政治がどのように展開されたかを考える貴重な資料となっています。

坂の上の雲ミュージアムでは、このような展示を通じて、明治時代のインテリジェンスや国際関係の複雑さを訪れる人々に伝えています。風刺画の詳細な描写は、当時の人々が世界情勢をどのように捉えていたかを知る手がかりとして、大きな注目を集めています。

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