大河ドラマで注目!豊臣秀長時代の「奈良借」金融政策の背景を教授が講演
豊臣秀長時代の「奈良借」金融政策の背景を解説

大河ドラマ「豊臣兄弟!」にちなみ、奈良借の歴史的講演会が開催

放映中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長にちなみ、奈良市の県立図書情報館で1日、奈良大学の河内将芳教授による講演会が開催されました。講演は「豊臣秀長の時代からはじめられた『奈良借』を考える」と題し、約150人の聴衆が熱心に耳を傾けました。

奈良借とは何か?豊臣政権の金融政策の実態

河内教授は、室町時代から戦国時代にかけての京都や奈良の都市社会を専門に研究しています。豊臣政権は、現在の奈良市に住む町人に対して、お金や米を高利で貸し付ける金融政策を行っていたとされています。この政策は文献に「奈良借」として記録されており、利子を金銀で支払わせる仕組みでした。

講演では、興福寺の塔頭・多聞院の僧侶が書き継いだ「多聞院日記」の記述を基に、奈良借の詳細な実態が解説されました。特に、秀長の死後、金融業者による厳しい取り立てが行われ、自殺する人が相次いだことや、当時の奈良奉行が高利貸しに関与していたことが発覚し、町人たちが豊臣秀吉に直訴したエピソードが紹介されました。

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奈良借が生まれた背景と都市間の格差

河内教授は、奈良借が誕生した背景について、豊臣政権が大和郡山の城下町に人々を集めるために意図的に策定した政策であると指摘しました。具体的には、奈良町人の商売を困難にさせることで、奈良と大和郡山の二つの都市間に経済的格差を生み出し、人口移動を促したと結論づけました。

この講演会は、大河ドラマの人気を背景に、歴史的な金融政策への関心が高まる中で開催され、参加者からは多くの質問が寄せられました。河内教授の解説により、戦国時代の経済政策が現代にも通じる社会問題を映し出していることが浮き彫りになりました。

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