三日月石の伝承を祈りで継承 人吉で護摩祈祷や読経会が開催
三日月石の伝承継承 人吉で護摩祈祷や読経会

三日月石の伝承を祈りで継承 人吉で護摩祈祷や読経会が開催

熊本県人吉・球磨地域を鎌倉時代から約700年にわたり治めた相良氏ゆかりの霊石「三日月石」が、地元で大切に保管されています。この貴重な伝承や歴史を後世に残していこうと、有志らは霊石を地域の神社や寺に持ち込んで神仏習合の祈祷や読経を行う「三日月詣」を開催しており、今年は2月19日に実施されました。関連企画は3月19日まで続き、地域の文化継承への熱い思いが込められています。

相良氏ゆかりの霊石とその歴史的背景

三日月詣を企画している一般社団法人「人吉球磨三日月地域づくり協議会」や人吉市によると、三日月石は1199年の旧暦1月3日、相良氏初代の相良長頼が人吉城の修築工事中に見つけたと伝えられています。両手で持てるほどの大きさで、中央には三日月のような模様があり、歴代当主にあがめられてきたという由緒ある霊石です。

市指定文化財として人吉城歴史館に保管されており、2020年7月の九州豪雨で被災した際も流失を免れました。現在は再建された同館で、球磨川の出水期を除いて展示されており、地域の歴史的シンボルとして親しまれています。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

護摩祈祷や読経会で祈りを捧げる三日月詣の詳細

三日月詣は5年ほど前から実施されており、今年は地元の事業者や宮司、住職らで構成する協議会の主催で午前9時頃に開始されました。石を相良神社(人吉市)に移して、同神社の宮司らが神事を行った後、相良氏の菩提寺である願成寺(同)の住職による護摩祈祷が執り行われました。

真言宗や黄檗宗といった各宗派の読経が響く中、住職が約30人の参拝者から受け取った護摩木を火にくべ、願いの成就を祈る厳かな儀式が展開されました。午後には、石を浄心寺(湯前町)に移し、各宗派合同の読経会が行われ、地域全体で伝承への祈りを共有する機会となりました。

相良神社で参拝した人吉市の自営業、植山由美子さん(55)は「神社の本殿で三日月石を見られてうれしい。護摩祈祷も住職の熱意を感じて素晴らしかった」と感激した様子で語り、参加者の感動を伝えています。

関連企画「三日月詣 開運巡り」の魅力と詳細

関連企画となっている「三日月詣 開運巡り」では、相良神社や浄心寺など18の寺社に特別なスタンプ「三日月印」を設置しており、神仏印影録(税込み2200円)に押印して集めることができます。寺や神社オリジナルの御朱印も15か所で販売しているほか、イベント限定の御朱印帳(同3000円)やお守り(同2000円)も用意されています。

期間中には、各寺で護摩祈祷や仏教の教えを和歌形式にした「御詠歌」の体験なども行われ、地域の文化を深く学べる機会が提供されています。問い合わせは同協議会(0966・22・2503)へと案内されており、多くの人々の参加を呼びかけています。

この取り組みは、単なるイベントではなく、地域の歴史と伝承を未来へとつなぐ重要な活動として、熊本県人吉市を中心に広がりを見せています。三日月石を通じて、人々の祈りが熱く込められ、文化継承の輪がさらに深まることが期待されます。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ