巨大鏡餅を持ち上げて力比べ 無病息災を願う恒例行事が醍醐寺で開催
世界遺産に登録されている醍醐寺(京都市伏見区)で2026年2月23日、大きな紅白の鏡餅を持ち上げてその時間を競う「餅上げ力奉納」が行われました。この行事は「五大力さん」として親しまれている「五大力尊仁王会」の一環で、不動明王をはじめとする五大明王に力を奉納し、無病息災を祈願する伝統的な催しです。
男女40人が力自慢を披露 観客の熱い声援が飛び交う
国宝の金堂の前に設けられた特設舞台では、事前に申し込んだ男性20人と女性20人、合計40人の参加者が力比べに挑みました。鏡餅と台を合わせた重さは男性用が150キロ、女性用が90キロと非常に重く、参加者たちは懸命に鏡餅を抱え上げる姿を見せました。
会場には多くの観客が詰めかけ、参加者の奮闘する姿に「がんばれ!」「粘れ!」と熱い声援が次々と飛びました。特に女性参加者の中には、90キロという重さに果敢に挑戦する姿が印象的で、観客から大きな拍手が送られていました。
最長記録を達成した優勝者たちの喜びの声
男性部門で最長の4分46秒を記録したのは、大阪府守口市の会社員・西田享さん(53歳)でした。西田さんは優勝後のインタビューで「本当にうれしいです。まさか自分が優勝できるとは思っていませんでした」と喜びを語りました。
一方、女性部門では京都市の看護師・村尾春美さん(54歳)が4分59秒という記録で最長を達成しました。村尾さんは「周囲からの大きな声援が本当に力になりました。あの応援がなければ、ここまで持続できなかったかもしれません」と笑顔で語り、観客の支援に感謝の意を示しました。
伝統行事としての意義と地域文化の継承
餅上げ力奉納は、単なる力比べではなく、五大明王への力を奉納することで無病息災を祈る宗教的な意味合いを持っています。醍醐寺ではこのような伝統行事を通じて、地域の文化や信仰を次世代に継承する役割も果たしています。
参加者たちはそれぞれの思いを胸に、重い鏡餅に挑戦しました。この行事は、単に体力を競うだけでなく、参加者一人ひとりの健康と幸福を願う機会としても重要な意味を持っています。京都の春を告げる恒例行事として、今後も多くの人々に親しまれていくことが期待されます。



