臼杵市福良天満宮の「赤猫」特別御朱印が猫の日に人気、地域活性化に貢献
臼杵市福良天満宮の「赤猫」御朱印が猫の日に人気

臼杵市福良天満宮の「赤猫」特別御朱印が猫の日に人気、地域活性化に貢献

大分県臼杵市の福良天満宮では、2月22日の「猫の日」に合わせて授与される「赤猫」をあしらった特別御朱印が大きな人気を集めています。この御朱印は、地元で「赤猫」と呼ばれる新興商人の気質を肯定的に捉え直し、猫ファンの参拝を通じて地域活性化を目指す取り組みの一環として始まりました。好評を受けて、今年は授与期間を2月21日から23日までの3日間に拡大しています。

赤猫の由来と歴史的背景

赤猫は、明治時代に活躍した新興商人の大塚幸兵衛(1857~1910年)に由来します。臼杵市史などによると、大塚らは問屋を通さず直買いする商売上手として知られ、他の商人から羨望とねたみの対象となりました。彼らの店の特徴である赤色の塗料を塗った格子と、「猫は3日で恩を忘れる」ということわざから、「赤猫」と呼ばれるようになったとされています。

当初、赤猫は「ずる賢い」などあまり良くない意味で使われることもありましたが、福良天満宮の宮司、雄嶋正作さん(60)が約30年前に文献を調べたところ、異なる人物像が浮かび上がりました。大塚は金融業やたばこ製造で商才を発揮し、衆院議員も務めたほか、公共事業や災害時の救助に私財を投じるなど、地域貢献に尽力した人物だったのです。

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御朱印ブームと地域活性化への取り組み

雄嶋さんは、赤猫に「招福」の願いを込め、地域活性化にもつなげようと、1999年に境内に小さな社を建て、赤猫の人形をまつりました。その後、御朱印ブームにあやかり、2010年頃から赤猫が入った御朱印を授与し始めると、口コミで広がりを見せました。

2019年からは、赤猫を中心にすえた特別御朱印を猫の日限定で授与しています。今年の御朱印には、中央上部に大塚の玄孫にあたる東京都在住の鍼灸師、神田奈々さん(48)が原案を描いた干支にちなんだ判子が押され、右下部の肉球にはおはらいしたお守りシールが貼られるなど、工夫を凝らしています。

通常、休日に御朱印をもらう人は30人程度ですが、昨年の猫の日には約500人が持ち帰る盛況ぶりで、地域への経済効果も期待されています。御朱印の初穂料は1500円です。

今後の展望と願い

雄嶋さんは、「赤猫のご加護を受けて、地域や参拝者のみなさんが幸せな1年を送れるように願っています」と語っています。この取り組みは、地元の歴史文化を再評価し、観光資源として活用することで、臼杵市の魅力向上に貢献しています。

猫の日をきっかけに、多くの人々が福良天満宮を訪れ、赤猫の物語に触れることで、地域の絆や活性化がさらに進むことが期待されています。

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