国府宮はだか祭、春の陽気に包まれる 裸男1万人と女性620人の儺追笹奉納で熱気最高潮
国府宮はだか祭、裸男1万人と女性620人の儺追笹奉納

春の陽気に包まれた奇祭、国府宮はだか祭の熱気あふれる一日

2026年3月2日、愛知県稲沢市の国府宮で「国府宮はだか祭」が開催されました。11年ぶりの3月開催となった今年は、最高気温が昨年より10度以上高い18度まで上昇し、春を感じさせる穏やかな陽気に恵まれました。神社発表によると、1万人の裸男が結集し、儺追笹(なおいざさ)を奉納した女性たちも14団体620人と過去最多を記録。会場全体が熱気と興奮に包まれる一日となりました。

夜明け前から始まる厳かな儀式と女性たちの力強い奉納

午前5時、夜明け前の静寂を破り、一日の幕開けを告げる太鼓の音が境内に鳴り響きました。厳かな雰囲気の中、神男の木村勇樹さん(26)らが祈とうに参列し、祭りの神聖な始まりを印象づけました。

午前9時半からは、女性を含む団体による儺追笹の奉納がスタート。今年で数え年80歳を迎える稲沢市千代田中の卒業生ら10人で構成される「千代田一九会」は、そろいの鮮やかな黄色い法被姿でササを奉納。代表の伊藤利博さん(78)は「米寿になっても参加したい」と意気込みを語り、メンバーの健康と長寿を願いました。

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国際色豊かな参加者と女性のパワーが光る祭りへ

午前10時45分、鳥居前に現れたのは、各地の祭り愛好家で作る女性団体「縁友会」のメンバー54人。紫色の法被をまとった彼女たちは、「わっしょい」という力強い掛け声とともにササを担ぎ、参道を力強く歩みました。玉腰厚子副会長(59)は「近年、女性の参加が増え、女性のパワーが感じられる祭りに変化してきた」と祭りの進化を語ります。

さらに、メンバーの一員としてベルギーから参加したキャロライン・ディメイアさん(36)は、「楽しげな皆の姿に幸せを分けてもらえる。今年は厄年なので、この祭りで厄を落としたい」と話し、祭りの国際的な広がりと文化的意義を強調しました。

青空に描かれた五輪と裸男たちの熱いもみ合い

午後1時半、裸男たちによるササ奉納が続く中、上空を航空自衛隊小牧基地の航空祭に合わせて「ブルーインパルス」が飛行。青空に鮮やかな五輪を描くと、参拝客から大きな歓声が沸き起こりました。

午後3時、気温が18度まで上昇し、「暑い」と汗ばむ裸男たち。一宮市の大学生、北村慶達さん(19)は「暖かいから体の動きは絶好調。参加は初めてだけど、必ず神男を触りたい」と声を弾ませ、祭りへの熱意を語りました。

また、神奈川から参加した右高友拡さん(33)は、背中に「花粉症!」の文字を記し、目のかゆみに悩まされながらもマスクをつけて参加。「もうすぐ第2子が生まれるので厄を落としたい。花粉には負けない」と、赤く充血した目で意気込みを語りました。

最高潮に達する熱気と神男をめぐるもみ合い

午後5時9分、神男が参道に登場し、祭りのクライマックスとなるもみ合いが始まりました。「押せ」「道空けろ」という怒号が飛び交い、参道の熱気は最高潮に達します。群集から沿道に押し出される裸男の姿も見られ、祭りの激しさを物語りました。

午後6時10分、「神上げ」役により神男が儺追殿(なおいでん)に引き上げられました。稲沢市の松田海さん(29)は「もみ合いは命がけ。暖かかったので手桶隊の水は気持ち良かったが、日が暮れて寒くなってきた」と、祭りの終わりを告げる凍えるような感触を語りました。

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このように、国府宮はだか祭は、伝統的な裸男のもみ合いに加え、女性の参加者が過去最多を記録するなど、新たな魅力を加えながら、春の訪れを祝う熱気あふれる一日となりました。参加者たちの健康祈願や厄落としの願いが込められた儺追笹奉納は、地域の結束と文化の継承を強く印象づける祭りとして、今後も発展を続けることでしょう。