歌舞伎の十八番「勧進帳」の舞台として知られる安宅の関がある石川県小松市の劇場で6日、「日本こども歌舞伎まつり」が開かれ、小中高生らが華やかな舞台を繰り広げた。同市や埼玉県、滋賀県から参加した子どもたちが、伝統の演目を熱演し、観客を魅了した。
祭りの歴史と終幕の理由
この祭りは平成11年(1999年)に始まり、長年にわたり子どもたちの歌舞伎文化継承の場として親しまれてきた。しかし、市によると、少子化の進行や歌舞伎の町としての認知度向上を理由に、今回で幕を下ろすことが決まった。最後の舞台には、多くの観客が詰めかけ、熱気に包まれた。
最後の「勧進帳」披露
最後の演目として、小松市の「子供歌舞伎『勧進帳』実行委員会」が「勧進帳」を披露した。満員の会場には、はやし方の三味線や長唄が響き渡り、役者が見得を切ると、客席から大きな拍手が沸き起こった。同市の別の団体も「勧進帳」を演じ、弁慶役の子どもに対して観客から「日本一!」という声が上がる場面もあった。
実行委員会で弁慶役を務めた武部舞花さん(13)は、「踊りを覚えるのが大変だったが、とても楽しかった。終わってしまい、ちょっと寂しいです」と感慨深げに語った。
他県からの参加も
埼玉県小鹿野町と滋賀県長浜市のグループも、鮮やかな色の衣装に身を包み、別の演目で舞台に立ち、それぞれの地域の伝統を披露した。参加した子どもたちは、緊張しながらも堂々とした演技を見せ、観客を魅了した。
祭りの終了に伴い、地域の文化継承の新たな形が模索されることになる。



