調布市民歌舞伎が30回目の記念公演 伝統芸能を身近に感じる舞台を披露
調布市民歌舞伎が30回目記念公演 伝統芸能を身近に (04.03.2026)

調布市民歌舞伎が30回目の節目を迎える記念公演を開催

調布市で活動する歌舞伎愛好家のサークル「調布市民歌舞伎」が、3月8日に30回目となる記念公演を開催します。この公演は、伝統芸能である歌舞伎を地域に根付かせ、より身近に感じてもらうことを目的としています。メンバーたちは、プロの歌舞伎俳優から指導を受けながら、日々練習に励み、腕を磨いてきました。

プロの指導で技を磨く熱心なメンバーたち

2月下旬、調布市内の稽古場では、歌舞伎俳優の中村梅花さん(75歳)の声が響き渡りました。「動きにメリハリを付けましょう」と指導する中村さんは、衣装の見え方など細かい部分にも気を配り、実演を交えながら丁寧にアドバイスを送ります。初回公演から携わってきた中村さんは、「皆さんの熱心さが、30回もの公演を重ねる原動力となった」とメンバーの努力を称えています。

調布市民歌舞伎は、1996年から開催されていた歌舞伎教室の受講生らが中心となり、2001年に旗揚げしました。年に1度の公演を続けており、教室時代の5回を含め、今回で通算30回目を迎えます。メンバーは10代から80代までの27人で構成され、週に1~2回の練習を積み重ねてきました。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

幅広い年齢層が参加し、伝統を継承

最年少の役者は、小学6年生の高橋鈴さん(12歳)です。幼稚園の頃から歌舞伎に興味を持ち、調べていくうちに市民歌舞伎にたどり着きました。2度目の出演となる今回、高橋さんは「毎回の練習があっという間に終わります。練習するたびに、歌舞伎がより好きになっています」と笑顔で語ります。

舞台や衣装、小道具、演者の化粧には、歌舞伎座(中央区)に関わる会社が協力しており、観客は本格的な雰囲気の中で、市民らの鍛錬の成果を楽しむことができます。代表の沖山恵美子さん(75歳)は、「30回も続けられるとは思っていませんでした。お客様に歌舞伎を身近に感じてもらえるような公演にしたいです」と意気込みを語っています。

手話通訳で聴覚障害者にも歌舞伎を楽しんでもらう取り組み

聴覚障害のある人にも歌舞伎を楽しんでもらおうと、今回の公演では手話通訳を導入し、聴覚障害者を招待しています。教室時代から運営に携わる弥富美紀子さん(85歳)がセリフを現代語に訳し、市内の手話サークル「くすの木」のメンバーが手話に変換します。

芝居のタイミングに合わせて手話を通訳するのは難しく、メンバーの山崎ゆかりさん(68歳)は「内容をいかに分かりやすく伝えるかを常に考えています。手話を通じて、多くの方に歌舞伎に興味を持ってもらえたら嬉しいです」と話しています。

公演の詳細と今後の展望

公演は、調布市の「市文化会館たづくり」のくすのきホールで、正午と午後4時の2回行われます。チケットは一般2000円で、問い合わせは調布市民歌舞伎(070-6630-7604)まで。この記念公演を通じて、地域に根差した伝統芸能の継承と、多様な観客への配慮がさらに広がることが期待されます。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ