内間安瑆・俊子展が神奈川で開幕 版画とコラージュの共鳴する創作世界
内間安瑆・俊子展 神奈川で開幕 版画とコラージュの世界

版画とコラージュが織りなす芸術の調和

色鮮やかな木版画で知られる内間安瑆(うちまあんせい、1921~2000年)と、妻で詩情をたたえたコラージュを制作した俊子(1918~2000年)の創作世界を振り返る「内間安瑆・俊子展」が7日、神奈川県立近代美術館・葉山(神奈川県葉山町)で開幕します。関係者らを招いた内覧会が6日に開催され、二人の芸術家の足跡が紹介されました。

浮世絵技法を発展させた「色面織り」の確立

安瑆は日本の伝統的な浮世絵版画の技法を基盤としながら、独自の「色面織り」という手法を確立しました。この技法は、複数の色面を織り交ぜるように重ねることで、深みのある色彩表現を可能にし、木版画の新たな可能性を切り開きました。安瑆の作品は、日本の美意識を現代に伝える重要な役割を果たしています。

渡米後の俊子のコラージュとアッサンブラージュ

俊子は1959年に安瑆とともに渡米し、コラージュや立体を組み合わせるアッサンブラージュの制作に取り組みました。彼女の作品は、日常の断片を詩的に再構成し、繊細な情感を表現しています。渡米後の環境変化が、二人の創作に新たな刺激を与えたことが窺えます。

共鳴し合う夫婦の創作の道のり

同美術館の西沢晴美主任学芸員は、「二人の作家が互いに影響を与え合い、共鳴しながら目指す作品を作っていった道のりを感じてほしい」と語りました。安瑆と俊子は、異なる技法を用いながらも、互いの芸術性を高め合う関係を築き、独自の創作世界を紡ぎ出しました。

展覧会の詳細情報

展覧会は5月31日まで開催されます。開館時間は午前9時半から午後5時まで(入館は午後4時半まで)です。観覧料は一般1200円をはじめ、各種料金が設定されています。休館日などの詳細については、同館(電話046-875-2800)にお問い合わせください。

この展覧会は、東京新聞などが主催し、内間安瑆と俊子の生涯にわたる創作活動を包括的に紹介する貴重な機会となります。二人の芸術家が残した作品を通じて、版画とコラージュの融合が生み出す豊かな表現世界を体験できます。