第34回林忠彦賞、佐々木康氏のウクライナ写真集が受賞…戦火の中のたくましい生き様を写す
林忠彦賞に佐々木康氏、ウクライナの写真集が選ばれる

第34回林忠彦賞、佐々木康氏のウクライナ写真集が受賞

山口県の周南市文化振興財団は3月6日、優れた写真作品を表彰する「第34回林忠彦賞」(読売新聞社後援)の受賞作品を発表しました。今回の栄誉は、川崎市在住のフォトジャーナリスト、佐々木康さん(53歳)の写真集および写真展「XEPCOH ヘルソン―ミサイルの降る夜に」に授与されました。

ウクライナでの7か月間の記録

佐々木氏は、ロシアによる侵略が続くウクライナに合計7か月間滞在し、現地の友人や兵士たちがたくましく生きる姿をカメラに収めました。作品には、日常の暮らしと戦争が隣り合わせにある緊迫した状況が鮮明に写し出されており、戦火の中での人間の強さと尊厳を伝えています。

林忠彦賞の意義と記念写真展

林忠彦賞は、周南市出身の著名な写真家・林忠彦(1918~1990年)を顕彰して設立されたものです。受賞を記念して、同市の美術博物館で4月25日から5月10日まで写真展が開催されます。この展示会では、佐々木氏の力作が一般公開され、多くの来場者に感動を与えることが期待されています。

この賞は、写真芸術の振興と地域文化の発展に貢献することを目的としており、佐々木氏の作品は、国際的な視点から現代社会の課題を捉えた点が高く評価されました。ウクライナ情勢を題材にした写真集は、戦争の現実を直視しつつ、希望とレジリエンスを描き出した稀有な作品として注目を集めています。