作品を手に「これからも新しいものを創作していきたい」と語る藤橋さん。郡山市の写真家藤橋秀一さん(72)は、写真歴50年を誇る。自身の表現を追求するため、撮影を続けている。
写真との出会いとプロへの転向
郡山市出身の藤橋さんは、20代の頃に写真に興味を持った。仲間とグループを結成し撮影会を行うなど趣味として楽しんできたが、1999年にプロへ転向。結婚式や催し物の撮影を引き受けながら、創作活動にも力を注いできた。
二つのテーマ:「自然体」と「妖しげ」
藤橋さんの作品には大きく二つのテーマがある。一つは野に咲く花を「自然体」のままに撮影することであり、自身の作品の原点である。もう一つはオリジナルの世界を表現した「妖しげな写真」と名付けられたシリーズだ。「また妖しげな事やってる」と家族からかけられた一言が気に入り、その名前を採用した。花や野菜に加え、グラスやろうそくなどの小物を使い、100%演出して撮影する。見つけた素材から世界観を着想しており、「虚像と迷い」「隠された誘惑」など、自身の心境を題名にしている。一見すると対極にある作風だが、藤橋さんは「どちらかだけでも行き詰まってしまう。二つを同時にやっていくことで、らせんのように表現を進化させていける」と説明する。いずれの作品も「自分で見つけた素材との一期一会の出合い」を大切にしている。
個人をつなぐ展示会活動
藤橋さんは写真教室を主宰し、個別指導にも当たる。また、グループ未所属の個人同士をつなぎ、展示会を開く活動も行っている。会場やテーマごとに選んだメンバーに声をかけている。「展示会を開きたくてもできない人がいる。そういう人の力になれれば」と話した。



